2017年11月8日

横河電機,各種プラントで液面の高さを測定するレーダーレベル計「PULS 64」を発売

アーステック

 横河電機は,石油・化学・電力・上下水道・食品などの各種プラントでタンクやサイロなどの貯蔵物の液面高さ(レベル)を測定するレーダーレベル計「PULS 60」シリーズの新ラインナップとして「PULS 64」を発売した。
 同製品は,これまでのレーダーレベル計では測定が難しかった,油や泡が浮いている液体のレベル測定に適している。タンク内に撹拌機など測定の障害となるものが設置されている箇所でも安定して測定できるため,石油,石油化学,化学,電力,食品,薬品,鉄鋼,窯業,上下水道など,広い測定対象に適用される。
 測定対象物に向けて発信する電波の周波数には,従来機種より高い80ギガヘルツ(GHz)を用いることで,アンテナの小型化と狭い電波放射角を実現。小型化により,これまでは設置が困難だった小型タンクの上部にも設置できる。さらに,測定方式を見直したことで,同シリーズの他の製品に比べ受信感度が約200倍以上向上し,油のように電波を反射しにくい液体や泡が浮いている液体のレベルも,より安定した測定をすることが可能となった。
 これまでは測定精度を維持するためには小まめな清掃が必要だったが,同製品は,アンテナの形状を工夫するとともに,付着・結露しにくい材質を用いたことで,メンテナンス工数を削減できる。また,受信する電波の強度への影響を排除する独自の信号処理機能を備えたことで,アンテナの受信部に付着物や結露があっても継続して測定できる。(’17 11/8)

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