出光興産は2017年6月5日(月),ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)で「2016年度全国優秀店の集い」を開催,合計11部門で43店,71SSの社長表彰受賞店の表彰式を行った。
社長表彰の受賞店は販売店部門が15店,SS部門が34SS,セルフ部門が4SS,カーケアセルフ部門が4SS,トラックステーション部門が3SS,出光オイル部門が5SS,出光オイルセルフ部門が1SS,出光カード部門が3SS,アポロセルアウト部門が17店,外販店の燃料油部門が9店,潤滑油部門が9店,I MAX2016特別表彰が20SS,それぞれ選出され,表彰された。
表彰式の挨拶で月岡 隆 社長は,国内の石油業界について,「需要減退が続くなか,過剰設備・過当競争という構造的課題を抱え続けてきた」とこれまでの課題を述べ,「不毛な消耗戦を繰り返す業界をこのまま放置し続ければ,業界全体が沈没し,石油製品の安定供給という重大な使命が果たせなくなるという危機感から,当社が業界再編を主導していくことを決断した」と業界再編の経緯について説明した。
昭和シェル石油との経営統合については,「4月にはJXTGという50%シェアを誇る巨大な競争相手が既に始動しており,我々には一刻の猶予もない。2017年5月9日に,シナジー目標として3年以内に250億円以上を掲げ,アライアンス“Brighter Energy Alliance”を組むことを発表したのはそのためである。当社は既に昭和シェル石油とは同一企業グループを形成している。今後両社は企業グループとしてのシナジー追求はもちろん,経営戦略等のすり合わせについてもしっかり行っていく」と述べた。
経営環境については,IoTやビッグデータ,AI等の第4次産業革命による技術革新に触れ,「自動車業界では,既にAI技術を活用した自動運転技術が実用化されている。自動運転が普及すると,事故のリスクが減るとともに,ドライバーにとっては運転に専念していた時間を仕事・読書・趣味に振り向けることができるようになる。カーシェア・ライドシェアという新しい自動車利用手段も普及している。これまでの延長線上ではない視点から,私たちが保有する大切な資産であるSSを,それぞれの地域でどのような役割・機能を果たす拠点としていくのか,これから皆さんとともに考えていきたい。当面の間は自動車を利用するお客様のカーライフステーションとしての役割が中心なので,TCS(トータルカーライフサポート)を軸とした収益モデルを提案していきたい」と述べた。
燃料油部門・潤滑油部門にて表彰された外販店は以下の通り。
○外販店燃料油部門
札幌アポロ石油,出光リテール販売 ファインオイル西日本カンパニー 東海支店・北陸営業所,出光リテール販売 ファインオイル東日本カンパニー,出光リテール販売 ファインオイル西日本カンパニー,山二,サンワ 産業エネルギー部,なかせき商事,丸井商會,鳥井油業 外販営業所,カガク興商
○外販店潤滑油部門
出光リテール販売 ファインオイル西日本カンパニー 東海支店・北陸営業所,なかせき商事,東和興産 西関東支社,出光リテール販売 ファインオイル東日本カンパニー,カナセキユニオン,札幌アポロ石油,平岡商事,山二,東和興産 北関東支社,明光オイルサービス (’17 6/21)