NTNは,独自形状の超低フリクションシールを採用することで,従来の接触タイプシールより回転トルクを80%低減したトランスミッション用「超低フリクションシール付玉軸受」を開発した。
同製品は,シールリップのすべり接触部に円弧状(半円筒状)の微小突起を等間隔に設けた新開発の接触タイプシールを採用することで,回転トルクを従来品比で80%低減し,非接触タイプシールに匹敵する低トルク効果を実現した。回転時には,微小突起によるくさび膜効果により,シールと内輪の摺動面の間に油膜が形成され,接触タイプシールでありながらシールの引き摺りトルクを大幅に低減している。さらに,シールリップの突起は微小なため,潤滑油を通しても軸受に有害な硬質異物の侵入を防ぐことができ,軸受寿命の確保にもつながっている。
自動車の省燃費化に伴い,トランスミッション用軸受には,長寿命に加え,さらなる低トルク化が求められている。また,トランスミッション内に発生するギアの摩耗粉など,硬質異物の軸受侵入による軸受寿命の低下を抑制するため,従来は接触タイプシールの適用が標準的だったが,シール部が軸受内輪に接触することで回転時に引き摺りトルクが発生する課題があった。また,近年のEVやHEVといった高速回転が必要とされる用途では,シール部の周速限界の制約により,接触タイプシールの適用が困難だった。(’17 5/31)
「トライボロジー会議2026 春 東京」開催される
日本トライボロジー学会(JAST)は2026年5月25日(月)~27日(水)の3日間,国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で「トライボロジー会議2026 春 東京」(実行委員長:松本 康司 氏,宇宙航空研究開発機構(JAXA))を開催,3日間で約180件の各種トライボロジーに関する講演・発表が行われ,約1,000名が参加した。









