SKFは,近年鉄道セクターで関心が高まりつつある状態監視型メンテナンスにおいて,ワイヤレスネットワークを確立したと発表した。
鉄道セクターでは近年,輸送業の多くの領域と同様,安全・信頼性の向上,メンテナンスの削減が推し進められるのに伴い,状態管理型メンテナンスへの関心が高まりつつある。鉄道セクターで状態監視技術を適用するには,センサーを取り付けるために複雑なネットワークと追加の配線が必要となり,ケーブルを取り付けるために高額な費用を要するうえ,日常的なメンテナンスの手間が増えて複雑になる要因となることが課題となっている。
SKFのエンジニアチームは,これらの課題を解決し,デザイン,取り付け,メンテナンスを大幅に簡素化,低電力のワイヤレス通信を使用してセンサーのネットワークを運用する方法を発表した。同チームは,アンテナに板状逆Fアンテナ(PIFA)と呼ばれる構造を選択。アンテナ要素がプリント基板(PCB)の上に構築されており,導電性素材で覆われたプリント基板が地板としての役割を果たす。プリント基板の反対側の面には,金属層を持つ誘電体基板が追加されており,この構造は物理的に頑丈で,あらゆる方向に送信を行う。また,比誘電率が非常に高い(εr=10.9)誘電材料を使用することで,アンテナのサイズを標準の鉄道軸箱に適する小ささに縮小することに成功した。軸箱内部に取り付けられた新しいアンテナの試験では,優れた性能を発揮し,現在市場で入手可能なデザインと比較した場合,その他の大きな金属体の周囲にあっても影響を受けにくいことが示された。同研究成果は,鉄道市場向けの次世代のIoT製品を開発するにあたって,極めて貴重な価値を持つとされる。SKFの鉄道エンジニアリングマネージャーのMario Rossi氏は「革新的なネットワークとアンテナを設計することが,鉄道車両向けの新世代ワイヤレス状態監視システムへの道を開く」と述べている。(’16 11/22)
NSKメカトロ財団が2025年度の研究・教育等に総額4,300万円を助成
NSKメカトロニクス技術高度化財団(理事長:内山 俊弘 氏,日本精工 相談役)は,2025年度(第16期)の研究助成15件,教育助成6件,集会助成4件を決定し,2026年3月9日(月)に日本精工本社(東京都品川区)で助成金交付式と懇親会を開催した。







