日本プラントメンテナンス協会(JIPM)は2015年12月16日(水),東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区)で「自主保全士資格認定制度創設15年記念大会」を開催し,285名が参加した。
自主保全士認定は,生産・製造部門のオペレーターが受け持つ保全の一部機能や管理技術について必要な知識や技能を客観的に評価認定する制度としてJIPMが2001年度に創設し2015年で創設15年を迎えたもの。
これまで検定試験受験者・通信教育受講者は総数が20万人を,検定試験と通信教育の認定者の累計は12万人を超えており,モノづくり現場の故障や品質不良といった多くのトラブルの発生を未然に防ぎ,故障等を起因とする災害が減り,安全・安心な職場を実現するための人材育成としても多くの企業が継続的に活用している。
自主保全士運営委員会委員長の斎藤 勝政 氏(北海道大学名誉教授)は,冒頭の挨拶で同制度について,「問われている内容が,保全部門の人員減少や設備の老朽化への対策といったモノづくり現場のニーズに合致している。また,資格を取得することで,設備故障の早期発見や作業環境の改善といったハード面だけではなく,オペレーターの技能のレベルアップや,業務へのモラル向上といったソフト面にも効果が期待できる。」と企業に継続的に利用されている理由を述べた。
また,JIPMが2015年度より国家検定である機械保全技能検定の指定試験機関となったことに触れ,「製造部門の方には自主保全士を,保全部門の方には機械保全技能士の取得を目指していただくことで相乗効果が発揮される。ぜひ現場力のレベルアップに向けて挑戦していただきたい」と今後の展望を述べた。
長年にわたり「自主保全士制度」を利用している先進企業へ感謝状を授与,自主保全士・自主保全活動を活用・推進した取り組み事例などが発表された。
その後はJIPMが1971年から提唱しているTPM(Total Productive Maintenance「全員参加の生産保全」)活動を評価するTPM賞表彰式を行った。(’16 1/27)
「トライボロジー会議2024 秋 名護」開催される
日本トライボロジー学会(JAST)は2024年10月30日(水)~11月1日(金)の3日間,「トライボロジー会議2024 秋 名護」(実行委員長:澤江 義則 氏・九州大学)を開催した。