潤滑油協会は,2021年7月9日(金)「潤滑油研究会」(資源エネルギー庁補助事業)をオンラインで開催し193名が参加登録した。
同研究会は,資源エネルギー庁の支援のもと,潤滑油の品質確保事業等の支援事業(補助事業)の一環として,潤滑油技術等に携わる人材を育成するために必要な潤滑油関連情報を提供することを目的にOILの日である7月10日(今年は10日が土曜日のため9日)に毎年開催している。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の情勢に鑑みてオンライン開催となった。
当日は,潤滑油製造業近代化委員会委員長の岩田 重広 氏(ユシロ化学工業)による開会の挨拶の後,杉井 秀夫 氏(出光興産)が「あらためて振り返る潤滑油の基礎―最新の話題を含め」と題し,粘度や基油・添加剤の役割とグリースの構成など潤滑油の基礎から電動車向けトランスアクスル用フルードなど最近の話題まで幅広い内容を紹介した。
また,若林 利明 氏(香川大学)が「環境に優しい潤滑油とトライボロジーの役割」と題し,低摩擦エンジン油を目指した添加剤の最適化やドライ・ニアドライ加工の可能性などを解説した。(’21 7/28)