2021年7月21日

出光興産とIHI,既設設備を活用したアンモニアサプライチェーン構築の共同検討を開始

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出光興産とIHIは,出光興産徳山事業所においてアンモニアサプライチェーン構築に向けた検討に共同で取り組むことに合意した。同合意のもと,徳山事業所の貯蔵施設・石油化学装置などの既存設備を活用し,同事業所のアンモニア輸入基地化,既設ナフサ分解炉等でのアンモニア混焼実証を検討する。また,出光興産は海外からのブルー・グリーンアンモニアの輸入,コンビナートほか近隣事業所へのアンモニア供給を検討する。

出光興産は,2020年度,国土交通省のカーボンニュートラルポート検討会に徳山事業所やグループ製油所が参画するなど,水素・アンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を進めると共に,海外からのブルー・グリーンアンモニア調達に向けた他社との協業を検討してきた。

IHIはアンモニア燃焼に関する技術開発を2014年から推進しており,発電設備の燃料として石炭や天然ガスとアンモニアを混焼する技術開発で世界をリードする。これまでに2,000kW級ガスタービンにおいて,液体アンモニアの70%混焼を世界で初めて達成していることに加え,今後,商用石炭火力発電所におけるアンモニア混焼の実証試験を行う予定。また,燃料アンモニアの社会実装を見据えて,国内外でアンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を進めている。

両社はこれまでも徳山事業所の貯蔵設備などにおいて協業関係にあった。今回の合意により,出光興産は,徳山事業所が保有する既存のインフラ設備を活かし,アンモニアサプライチェーン実証の検討や国内における許認可等の取得を行う。IHIは,アンモニア貯蔵・燃焼技術を活かし,アンモニア貯蔵設備・入出荷設備やアンモニア燃焼実証の検討を行っていく。(’21 7/21)

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