出光興産は,経済産業省と東京証券取引所が選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄2021」(「DX銘柄」)に,同社として初めて選ばれた。DX銘柄は,デジタルトランスフォーメーションに積極的に取り組む企業を選定・公表するもので,同社は「既存事業効率化を追求しつつ,業態転換や新規事業創出に積極的に取り組んでいる」ことが評価され,今回の選定となった。
同社は2019年11月に発表した中期経営計画(対象年度:2020~2022年度)において,「デジタル変革の加速」を重点課題のひとつに掲げ,ビジネスプロセス全体のデジタル変革を進めている。
具体的な取り組みとして,AIを活用した配船計画策定,デジタルを活用した製油所の保全業務改善など,燃料油事業の効率を最大限高め,競争力の維持強化,安全・安定操業の継続に取り組むなど,デジタル技術を用いた既存ビジネスの深化に加え,全国約6,300ヵ所のエネルギー供給拠点であるサービスステーション(SS)を活用した「スマートよろずや」構想を2021年5月の中期経営計画の見直しにて発表した。アプリやデジタルマーケティングの導入,企業間連携により,従来のサービスのみならず,人々の暮らしと移動を支える様々なサービスを展開し,SSが地域住民の生活を豊かにする新しい時代の「よろずや」に進化・変革することを目指している。(’21 6/30)