出光興産(トレードネーム:出光昭和シェル)は,リソースアグリゲーターを務める横河ソリューションサービスとともに,経済産業省が公募する2019年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業」に参画する。
同実証事業は,高度なエネルギーマネジメント技術により,工場や家庭などが有する需要家側エネルギーリソースを遠隔制御・統合管理し,あたかもひとつの発電所のように機能させる仕組みの構築を目指すもの。VPPは,火力電源の代替となる需給調整力の創出と再生可能エネルギーのさらなる導入を可能にする新たなエネルギーシステムとして注目されている。
出光は,同社グループの油槽所である新潟石油製品輸入基地および潤滑油を製造するシェルルブリカンツジャパン神戸事業所の2ヵ所に大型蓄電池を新たに設置,同社グループの西部石油山口製油所にある自家発電設備と合わせて実証を行い,同社グループのプラント等にある自家発電設備と蓄電池を制御してVPPを実施する際のポテンシャルについて検証する。なお,同事業は2019年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業費補助金」を受けて,関西電力がアグリゲーションコーディネーターとして実施する「関西VPPプロジェクト」の一環で行う。(’19 11/20)