オークマは,旋盤の旋削主軸の診断機能を開発し,販売を開始した。同社はこれまで,CNC(コンピュータ数値制御)装置にAI(人工知能)を内蔵した「AI機械診断機能」により,送り軸およびミーリング主軸を対象とした異常診断を実現してきたが,今回新たに旋削主軸軸受の診断機能を加えた。これにより,工作機械の主要要素を広くカバーする診断技術へと進化させ,無人化・省人化が進む製造現場における突発的な機械停止の防止と,安定したものづくりの両立を支援する。
人手不足の深刻化に伴い自動化・省人化への要求が高まる中,人が常時,稼働中の工作機械の状態を確認・判断することは困難になっており,さらに熟練作業者の減少も課題となっている。今回開発された技術は,追加のセンサを必要とせず,工作機械のCNC制御情報のみで主軸の状態を診断可能な世界初(2026年4月時点,同社調べ)のセンサレス診断技術である。
従来の主軸軸受診断においては,人によるセンサの取り付けや測定器を用いた計測,データの整理・判断に約1時間を要していたが,同機能では計測から判断までのプロセスをCNC制御装置に内蔵したエッジAI内で完結させることで,専門知識や特別な測定器に依存せず,1軸あたり約3分の大幅な診断時間短縮を実現した。
同機能は,2026年7月の国内向け受注分から「LB EXシリーズ」,「MULTUS B IIシリーズ」,「MULTUS Uシリーズ」に標準適用され,「LU EXシリーズ」などの機種にはオプションとして設定している。(’26 8/19)









