ENEOSは,バイオ燃料の普及と脱炭素社会の実現に向けて,HVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化処理植物油。廃食油等の油脂を水素化処理して製造されるバイオ燃料)を根岸製油所に輸入した。
SAF(Sustainable Aviation Fuel。バイオマスや廃棄物等を原料として製造される持続可能な航空燃料)の連産品であるHVOは,既存の化石燃料由来の軽油と比較して,ライフサイクル全体で非常に高い温室効果ガスの削減効果が見込まれる。また,軽油と同等の性状を有するため,既存の設備との親和性が高いことから,根岸製油所の既存のタンクにHVOをそのまま受け入れ,既存の燃料と混合して出荷することが可能となる。
同社はHVOの環境価値を,マスバランス方式,Book and Claim方式を用いて帳簿上で適切に管理し,証書として需要家に提供する。
マスバランス方式は,原料調達から製造・流通に至る過程において,低炭素原料由来の製品と既存製品をサプライチェーン上で混合のうえ,環境価値を帳簿上で管理し,環境価値証書等を用いて製品に割り当てる方式。
Book and Claim方式は,低炭素原料由来の製品の環境価値を,現物の燃料から切り離し,帳簿上で管理し,環境価値証書等により需要家へ移転する仕組み。
需要家は実物のHVOを使用せず,既存の燃料をそのまま使いながら脱炭素化の取り組みを実現できる。HVO専用の新たなインフラ投資が不要なので,幅広い需要家へのバイオ燃料の普及促進が期待される。(’26 7/15)









