日本能率協会は,2026年の「GOOD FACTORY賞」8社を決定し,2026年3月6日(金)に東京コンファレンスセンター品川(東京都港区)にて表彰式(写真1)を行い,同日ならびに翌7日に同所の大ホールにて受賞記念講演会を開催した。
「GOOD FACTORY賞」は,日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上・改善活動に成果をあげた工場を表彰するもので,2011年の創設以来,優秀事例を紹介する活動を行っている。
第14回目となる2026年は,ファクトリーマネジメント賞に伊藤忠丸紅鉄鋼,Premium Steel Processing Co., LTD.(タイ・チョンブリ),セイコーエプソン,Epson Precision Philippines Incorporated (EPPI)(フィリピン・バタンガス),本田技研工業 鈴鹿製作所(日本・三重)がそれぞれ選ばれた。また,ものづくりプロセス革新賞に花王 豊橋工場(日本・愛知)とデンソー,DENSO MANUFACTURING VIETNAM CO., LTD.(ベトナム・ハノイ)が選ばれた。ものづくり人材育成貢献賞には,関ケ原製作所 本社(日本・岐阜),トヨタ自動車,TOYOTA KIRLOSKAR AUTO PARTS PVT. LTD.(インド・ベンガルール)が選ばれた。
本年度より新設されたGOOD FACTORY大賞には,2011年にものづくり人材育成貢献賞を受賞したトヨタ自動車,TOYOTA MOTOR THAILAND CO., LTD.,TMT Gateway Plant(タイ・チャチューンサオ)が選ばれた。
受賞企業を代表して挨拶した,トヨタ自動車 衣浦工場 工場長の鎌田 祐子 氏(写真2)は「GOOD FACTORY賞は極めて意義深い賞で,第1回の受賞以来15年ぶりに受賞でき感慨深いものがあります。この15年で製造業を取り巻く環境は大きく変化し,働き方や働く方の多様性の広がり,労働人口の減少,脱炭素の高まり,新興メーカーとの競争の激化に加え,国際情勢の目まぐるしい変動,サプライチェーンの再構築等,経営と現場の双方に大きな変化を求められ続けてきました。アジア全体で見ると,ものづくりの力も期待も変化してきています。こうした時代にあって私たちが大切にしてきたものは,創業の原点である“誰かのために”人中心のものづくりです。従業員・マネージャーが全員でお客様と働くメンバーの声に耳を傾け,現場に根差した取組みを愚直に積み重ね,10年,20年先の明るい未来につなぐことでした。今回の受賞はそうした取組みが認められたと認識している」と謝辞とともに述べた。
審査員長を務める柿崎 隆夫 氏(日本大学 理工学部 上席客員研究員)は,表彰式で「これまで同様,審査員が手分けし現地視察をした結果をそれぞれ持ち寄り,熟議を重ね結論に至った。受賞した各社は,それぞれ個性があり八つの輝きがある。書類審査だけでは見えないことが現地に行くことで見えてきた」と述べた。
表彰式当日ならびに翌日行われた受賞記念講演会の各社の講演テーマは以下の通り。
- 軽自動車「Nシリーズ」 お客様に支持される製品を生み出し続けるものづくり(本田技研工業 鈴鹿製作所)
- 理念を核とした人財育成と価値創造 ~100年企業の道筋~(関ケ原製作所)
- 電動化時代を勝ち抜くためのものづくり人材の育成とサプライチェーンの競争力向上(TOYOTA KIRLOSKAR AUTO PARTS PVT. LTD.)
- 地域と共に目指したスマート工場化と高品質ものづくりへの挑戦(セイコーエプソン,Epson Precision Inc.)
- 市場連動型生産に対応した「高品質・高効率」体制の確立(花王 豊橋工場)
- 事業環境変化に伴い,事業ポートフォリオの変更と日本・タイ融合型マネジメントを目指して挑んだReborn Project(企業再生プロジェクト)(伊藤忠丸紅鉄鋼,Premium Steel Processing Co., LTD.)
- DXによる働き方改革で,持続的な競争力強化基盤づくりと裾野産業育成の取り組み(デンソー,DENSO MANUFACTURING VIETNAM CO., LTD.)
- アジアトヨタにおける次世代の人づくり,モノづくり(トヨタ自動車,TOYOTA KIRLOSKAR AUTO PARTS PVT. LTD.) (’26 4/1)









