2025年11月5日

自動車用品小売業協会,2025年度活動報告会・記念講演会・懇親会が開催される

アーステック
共催セミナー2025

自動車用品小売業協会(APARA)は2025年10月24日,2025年度上期活動報告会および記念講演会を都内で開催した。会員企業約300人が出席し業界のDX推進や社会貢献活動など,上期の成果と下期の方針が報告された。

冒頭,事務局長の西 秀樹 氏より上期の主な取り組みとして,東京オートサロンや大阪オートメッセなど主要イベントへの出展を通じた業界活性化,人材育成セミナーの開催,法令遵守やコンプライアンス強化の取り組みが紹介された。また,生成AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応支援を進めたほか,交通安全運動や防災啓発活動などのCSRを積極的に展開したことが報告された。

続いて,小林 喜夫巳 会長が「行政や関連団体との連携が深まり,DXや人材育成など業界全体の底上げが進んでいる。今後も会員拡大と連携強化を図りながら,安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していきたい」と挨拶した。

その後APARAと日本カーシェアリング協会(代表理事:吉澤 武彦 氏)が「災害時における支援に関する協定書」を締結する調印式を執り行った。大規模災害時に車両を失った被災者や支援団体へ,無償で車両やカー用品を提供する連携体制を構築する。カーシェアリング協会は東日本大震災を契機に設立され,車両の無償貸出を通じて被災地支援を行ってきた。吉澤 代表は「車を失うことは生活の足を失うこと。APARAのネットワークと協力し,被災地での移動支援をより迅速に行いたい」と語った。

両団体は今後,会員企業への支援協力の呼びかけや,カー用品・整備・メンテナンス支援の体制づくりを進める方針。小林会長は「個々の企業の力を結集し,災害時に迅速な支援ができる仕組みを整えていきたい」と述べた。

調印式の模様-自動車用品小売業協会,2025年度上期活動報告会・記念講演会
写真1 調印式の模様

報告会後には経済産業省 製造産業局 自動車産業課の伊藤 正道 氏による記念講演が行われ,「我が国の自動車産業を取り巻く課題と政策の方向性について」をテーマに,最新の行政動向や産業支援策が紹介された。

続く懇親会では冒頭,小林 会長が気候変動や社会情勢の変化,デジタル化の進展に触れながら,「私たちが当たり前と思ってきた“常識”が急速に変化している。リアルとネットが融合する時代に,常識を疑い,変化に対応しながら共に成長していきたい。また,働き方や販売形態の変化をピンチではなくチャンスと捉えたい。年末商戦を目前に控え,日々お客様と共に歩む団体でありたい」と挨拶した。(’25 11/5)

懇親会で挨拶する小林会長-自動車用品小売業協会,2025年度上期活動報告会・記念講演会
写真2 懇親会で挨拶する小林会長

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