DMG森精機は,サステナブルな社会の実現を目指して,複数の国際イニシアティブに参加し,グローバルで気候変動に影響を及ぼすCO₂排出量削減に取り組んでいるが,国際的な環境イニシアティブであるRE100へ正式に加盟した。
RE100は,国際NGO「The Climate Group」がCDP(企業や自治体に対して,気候変動,水資源,森林資源などの環境情報の開示を促進し,その取り組みを評価する国際環境非営利団体)とのパートナーシップのもと運営する,世界で影響力のある企業が再生可能エネルギー100%を目指す国際的な協働イニシアティブ。2050年までに企業が自らの事業の使用電力を太陽光・風力・水力・バイオマス・地熱などの再エネで100%賄うことを目標としている。
同社は今後,同社グループ全体でも,全世界で使用する電力の内,RE100の技術要件に適合する再生可能エネルギー電力の割合を,2035年までに90%,2040年までに100%にするとしている。
また同社は,購入する電力については,2021年以降,系統電源からCO₂フリー電力を導入してきたが,RE100の目標達成を確実なものとし,必要十分な量のRE100適合電力を,長期安定調達することを目的として,中部電力ミライズが提供する「福山バイオマス発電所」の環境価値を,オフサイト型バーチャルPPA(需要家の敷地外に設置した再エネ電源で発電された電気由来の環境価値(CO₂排出量ゼロであることを示すことができる価値)のみを提供するサービス)により調達することを決定した。これによるCO₂排出削減量は,年間30,000tに相当する。この結果,同社および同社の国内グループ会社全体で使用する電力の約9割を約20年間にわたり,RE100適合電力で賄う体制が整った。(’25 10/15)