日本包装機械工業会は,2025年8月19日(火)都内で「JAPAN PACK 2025[日本包装産業展]」(https://www.japanpack.jp/)の開催概要を発表した。
「JAPAN PACK」は,製造加工から計量・充填・包装・印刷・印字・検査・梱包といった製造ライン全体におけるさまざまな分野の新製品や新技術および新システムなどが国内外から多数集結する総合展。1964年の第1回展以来,今回で35回目を迎える。
実行委員長の安達 卓洋 氏(イーデーエム 代表取締役社長)はJAPAN PACK 2025の開催に向けて次のように語った。
![25_8_27_2.2 足立実行委員長の挨拶-JAPAN PACK 2025[日本包装産業展],10/7(火)~10(金)開催](https://news.juntsu.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/25_8_27_2.2.jpg)
出展者数は500社を超え,小間数は2,000小間以上となり前回(2023年)と比べて150社以上,150小間以上の増加での開催となる。
キャッチコピーは「BEYOND | 包むで創る 人と未来と」。“包装”と次世代技術がつながることで生まれる新しい価値を,『包装×DX』『包装×GX』という2つの視点から提起し持続可能で先進的なビジョンを描き出す。
JAPAN PACKの強みは,工業会の会員企業自身が一年以上かけて議論を重ね,出展企画を自ら作り上げている点にある。競合でありながら協力して企画を形成していることが他の展示会にない特徴。またDXやGXといったテーマも外部専門家による抽象的な説明ではなく,業界自らのリアルな形での発信を目指す。複数企業がチームでセミナーやブース連携を行うなど協力して強いメッセージを伝えていく。
今回は2025年10月7日(火)~10日(金)までの4日間,東京ビッグサイト東展示棟4~8ホール(東京都江東区)にて開催,前回展の420社・団体(1,873小間)を上回る,57の海外出展者を含めた500超の企業・団体が出展予定。
2025年は団塊世代全員が後期高齢者となり,高齢化が進み,労働力不足や人件費の高騰などが懸念されている。包装分野を含むサプライチェーンでも,生産性向上や省人化を実現するDXの技術がさらに注目されている。他方で,2050年のカーボンニュートラル実現を見据え,省エネ・省資源,環境配慮設計など,持続可能な社会の実現に向けたGXへのニーズも高まっている。
今回新たに開催する産学連携の「研究成果発表ポスターセッション」をはじめ,90超の併催プログラムで最新動向や未来を切り開くアイデア・ヒントを発信する。包装分野を中心としたトータルソリューションを提案し,生活になくてはならない包装産業と関連業界の発展に寄与することを目指す。(’25 8/27)