2025年8月6日

日本精工,業界初となる軸受のCFP算定報告書を公開

ニコットラボ 研究デザインラボ

日本精工(NSK)は,脱炭素社会の実現に向けた取組みの一環として,2025年3月に開発した鉱山設備向け軸受のカーボンフットプリント(CFP)自主算定値につき,「CFP算定報告書」(写真)を2025年7月28日に公開した。軸受のCFP算定報告書の公開は業界初となる。

CFPは,製品単位の温室効果ガスの排出量を示す指標であり,脱炭素社会に向けて海外ではCFPに着目した政策の推進,日本国内においても2025年2月に環境省が「カーボンフットプリント表示ガイド」を公表するなど,CFP開示への関心が高まっている。CFPは,製品の環境価値を示すことで市場ニーズの創出につながる可能性がある。

CFPは製品のライフサイクル全体におけるCO₂排出量に基づいて算定されるが,算定条件によって数値が変動するため,透明性のある情報開示が重要となる。

同社では,鉱山設備のメンテナンスコスト削減やCO₂排出量削減に取り組んでおり,分解可能にすることで,業界で初めてリコンディショニング(修復による再利用)に対応した高負荷容量の大形円すいころ軸受を同年3月に開発している。

今回公開したCFP算定報告書では,当該製品のライフサイクル全体におけるCO₂排出量算定項目を明確化することで,より信頼性のある形での発信を狙いとしている。

同報告書は,環境省が公表した「カーボンフットプリント表示ガイド」の「CFP表示の基本原則」に基づいて,「算定の目的」「対象製品と算定単位」「対象とするGHGの種類/ライフサイクル」「カットオフ基準とシナリオ」「使用したデータに関する情報」「参照したルール」「算定結果」「調査の限界と今後の方向性」の項目に沿って開示している。(’25 8/6)

Related Posts

工作機械の「MX」が切り開く製造業の未来―DMG森精機伊賀事業所に見るデジタル・自動化・環境対策の最前線

工作機械の「MX」が切り開く製造業の未来―DMG森精機伊賀事業所に見るデジタル・自動化・環境対策の最前線

DMG森精機は2026年7月3日(金),三重県伊賀市の伊賀事業所で記者向けに,同社が提唱する「MX(マシニング・トランスフォーメーション)」を軸とした,工程集約と自動化,そしてDX(デジタル・トランスフォーメーション)を融合させた最新の生産体制を公開した。

Share This