2025年8月6日

国際金属加工見本市「EMO Hannover 2025」プレスプレビューが開催される

アーステック

2025年9月22日(月)~26日(金)までの5日間,ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で,世界最大級の国際金属加工見本市「EMO Hannover 2025(エモ ハノーバー2025)」(主催:ドイツ工作機械工業会(以下VDW)/ドイツメッセ)が開催される。

EMO Hannoverは,ドイツ・ハノーバーとイタリア・ミラノで2年ごと交互に開催される工作機械の国際展示会。前回のEmo Hannover 2023では世界45ヵ国から1,800社以上が出展,約140ヵ国から約92,000人(日本からは1,600人)が来場した。

VDWでは日本を含む3大陸27ヵ国35都市でEmo Hannoverのワールドツアーを開催し,その魅力について紹介してきた。そのクライマックスとして開催を2ヵ月後に控えた7月10日(水)にドイツ・フランクフルトのVDW本部で開催概要や出展企業を代表し26社が見どころなどを紹介するプレスプレビューを開催,24ヵ国から約150名のジャーナリストが参加した。

プレスプレビュー会場のVDW本部-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
プレスプレビュー会場のVDW本部
プレビューの会場風景-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
プレビューの会場風景

VDWがみどころを紹介

当日はSven Krause 氏の司会進行で始まり主催者VDW Executive DirectorのDr. Markus Heering 氏は見どころなどをインタビュー形式で次のように話した。

司会進行のSven Krause氏-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
司会進行のSven Krause氏
Dr. Markus Heering-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
Dr. Markus Heering

「Innovate Manufacturing(製造業の革新)」をメインテーマに掲げ,切削・成形工作機械,製造システム,精密工具,自動化された材料フロー,コンピュータ技術,産業用電子機器,アクセサリーなど全体を展示します。EMOは今年50周年を迎えます。すでに40ヵ国から1,500社を超える出展者が登録しています。世界中の金属加工にとって最も重要なプラットフォームであるこのイベントは,イノベーションを象徴しています。EMOはインスピレーションの源であり,グローバルな新製品,製造ソリューション,サービスにおいて業界のリーダー的存在です。EMOほど,国際的な製造技術の幅広さと奥深さを余すところなく紹介する見本市は他にありません。高度な専門知識を持つ出展者と来場者が,製造業のメガトレンドについて議論し,国際的な生産研究の代表者と意見交換を行い,既存の課題に対するソリューションを開発します。

製造業が直面する多くの課題と,それに対する戦略的な解決策として,人工知能や持続可能性,デジタルツイン,クラウド連携,エネルギー効率の向上といったテーマが今年のEMOの中心になります。

EMOは単なる展示会ではなく,「技術革新の象徴」です。この50年間,私たちは多くの画期的な技術を見てきました。製造業における最大のテーマのひとつである「人工知能」も今年はその中心の一つです。私自身,この技術が次のゲームチェンジャーになると確信しています。

「自動化」「デジタル化」「サステナビリティ」の3つが柱となります。現在,製造現場では熟練労働者の不足が深刻な課題となっています。これを補う手段として自動化は極めて重要です。また,AIを含むデジタル化は,インダストリー4.0の次のステップとして,今や中小企業もビジネスケースとして本格的に検討する段階にあります。

さらに,サステナビリティについても,規制強化や社会的責任の観点から多くの企業が取り組みを進めています。エネルギー効率やカーボンフットプリントの削減は今や競争力強化の要です。

金属加工業界における効率向上のための自動化

高い品質要求と熟練労働者不足を背景に,自動化は業界にとって極めて重要です。自動化ソリューションは,生産プロセスの効率と品質を向上させます。投資を促進する主要な要因の一つであり,多くのEMO出展者が様々な形で提供しています。手作業に取って代わり,生産プロセス全体の透明性を高めます。操作が容易で,ユーザーの個々のニーズに柔軟に対応でき,量産から経済的な単品生産まで,製造プロセスに統合できるものでなければなりません。パレットチェンジャーやハンドリングシスムといったシンプルなソリューションから,ロボットや自動運転システムを備えた自律型工場の活用まで多岐にわたります。例えば支援システムなどを通じて機械オペレーターを支援することも意味します。洗浄,ラベリング,測定といった補助プロセスの統合もますます増えている傾向にあります。

気候変動対策強化のための持続可能性

多くの国々が,気候変動対策の強化と産業のグリーン化への投資に注力しています。

企業においては,数多くの報告義務を含む法規制や,カーボンフットプリントの算出を希望する顧客の存在がこの動きを後押ししています。

生産における持続可能性の焦点は,エネルギーと材料の消費量の削減,そして循環型経済の導入です。経験上,新しい機械への投資は約25%のエネルギーの節約につながり,CO₂排出量も削減されます。数多くの個別対策が望ましい目標を達成しています。最新の電動モータと革新的な駆動技術は,前世代と比較して大幅な電力消費量を削減します。その他の決定要因としては,制御技術の改善,圧縮空気および油圧アプリケーションの最適化設計,摩擦を最小限に抑えた保管・誘導システムなどが挙げられます。部品洗浄時や機械の冷却時における洗浄槽の温度制御など,付随プロセスや後続プロセスも重要な役割を果たします。

EMO 2025のホール15にあるサステナビリティエリアは,未来の持続可能な生産のための最先端のソリューションを体験できる理想的なミーティングポイントとなります。出展者はここで,エネルギー効率,再生可能エネルギーの統合,循環型経済,ライフサイクルコンセプトのトレンドに関する情報を提供します。これらは気候保護を促進するだけでなく,エネルギーや原材料が不足する時期における生産コストの削減にも役立ちます。VDWは他の組織と協力して,早い段階からカーボンフットプリントの計算基盤の構築に取り組んできました。その結果,標準化されたフォームが完成し,お客様から非常に高い需要があります。もちろん,サステナビリティエリアでもこのフォームをご紹介します。

生産性向上のための人工知能とデジタル化

デジタル化とネットワーク化は,長らく生産活動において重要なテーマでした。今や人工知能もこれに加わりました。しかし,データ活用による生産性向上や新たなビジネスモデルの開発のために調整可能な要素はまだいくつか存在します。半導体は,モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)といった技術を活用することで,ユーザーが生産プロセスをよりインテリジェントに設計することを可能にします。これらの技術は,生産プロセスの効率性に関する透明性を高め,機械やプロセスのリアルタイム監視・制御を容易にし,予知保全も可能にします。

ここでの基本的な前提条件は,オープンで標準化されたデータインターフェースの使用です。多くの国の機械メーカーは,グローバルなUMATIイニシアチブ(ユニバーサル・マシン・テクノロジー・インターフェース)を既に理解しているか,すでに参加しています。UMATIはEMO 2025のホール6で,標準化された機械ネットワークの利点を再び実演する予定です。

デジタル化とネットワーク化は,製品のカスタマイズと急速に変化する市場ニーズへの適応を促進します。マスカスタマイゼーションなどの手法を用いることで,企業は量産の効率性を損なうことなく,カスタマイズされた製品を少量生産することが可能になります。

生産プロセスにおいて,データ分析とビッグデータを統合することは重要です。大量データの評価は,生産プロセスの最適化,早期段階でのエラー検出,そしてリソースの効率的な活用に役立ちます。これにより,グローバル市場における競争力が大幅に向上します。ホール6のAI Hub@EMO 2025において,産業界および行政機関の投資家向けに,生産における人工知能の可能性に関する実践的なデモンストレーションを実施します。研究分野の専門家が情報提供を行い,詳細な質問にもお答えします。

EMO出展者は,AI Hub@EMO2025でベストプラクティスを共有し,ネットワークを構築することで,来場者に人工知能を活用した生産の未来像を包括的に提示することができます。これは,企業にとって市場におけるポジショニングを確立する機会となります。

AI Hubでは,毎日午後2時から「P.O.P.トーク」が開催されます。ホール12のEMO中央講演フォーラムで開催されます。生産におけるAIの様々な側面が,講演,インタビュー,パネルディスカッションなど,様々な形式で,時には議論を呼ぶ形で取り上げられ,議論されます。これらのテーマには,可能性のある応用,データセキュリティ,自動化,デジタル化に向けた政治的枠組み条件などが含まれます。

先進製造業―世界の金属加工業界の未来

3つの重点トピックは密接に関連しており,未来の生産を描いています。先進製造業とは,ロボットの活用などにより,1日24時間,週7日,年間52週間の自動化を意味します。

その目的はコスト削減,品質向上,そして人員不足の補填です。そして,デジタル化は自動化を可能にする要素です。次のステップは,人事,マーケティング,ソフトウェア開発,そして最終的には生産など,企業のあらゆる分野に人工知能を統合することです。

これにより,機械の稼働効率が向上し,得られたデータに基づいて生産プロセスの持続可能性が向上します。エネルギーと材料の効率性,そして循環型経済に重点が置かれており,コスト削減と資源の節約につながります。

EMO支援プログラムのハイライト

これら3つの分野における進歩は,産業生産を牽引しています。これらの進歩は投資を刺激し,生産技術への需要を高めることができます。EMO主催者として,私たちは見本市において進歩を確実なものにするための重要な要素を提示することに全力を尽くしています。出展者や来場者と共に,常に最先端であり続けるために。

例えば,ホール12の積層造形エリアで積層造形分野の最新のアプリケーションが紹介されるのに反映されています。

未来と若い才能を見据え,機械工学財団(Nachwuchsstiftung Maschi-nenbau)は,特別な教育ショーケースを通じて,将来の課題に立ち向かう有望な熟練労働者の育成に重要な役割を果たしています。質の高い訓練は,この産業の成功の基盤です。機械工学産業が長期的に革新性と競争力を維持できるよう,的を絞った支援策がここでも役立っています。ホール7の特別教育ショーケースでは,企業におけるテクノロジー,デジタル化,人工知能(AI)の課題に,どのように最適な研修を提供できるかを示す革新的なフォーマットが数多く紹介されます。

ホール6のスタートアップエリアでは,革新的な若手企業が先進的な技術を発表しこの分野に重要な貢献を果たすでしょう。

EMOのモットーである「Innovate Manufacturing(製造業の革新)」は,単なるスローガンではありません。サプライヤーとユーザーの皆様に,新技術の可能性を果敢に開拓するよう訴えかけるものです。

EMO会期中に提供される製品とサービスは,この点において,サプライヤーとユーザーに多大なインスピレーションと新たなアイデアを提供するでしょう。これらはビジネスの成功の原動力となるでしょう。

この半年ワールドツアーで多くの国と地域を回りました。共通していたのは「回復基調は見えるが,確信を持つには不確実性が残る」という声でした。EMOはそうした不透明な状況下で,業界の方向性を指し示す“羅針盤”のような存在であると実感しました。各国がEMOに向けて技術革新や自動化などをアピールするために熱心に準備をし,期待していることに深く感銘を受けました。出展者も来場者も見本市会場でお会いできることを楽しみにしています。

出展者にとってはEMOが顧客との出会いの場であり,ビジネス再起動のきっかけとなるようにしたい。参加者には,ここが業界の“回復の起点”だったと振り返っていただけるような,力強いイベントにしたい。今は課題も多い時代ですが,それゆえに前向きな気運が求められており,EMOにはその力があります。」とみどころと共にメッセージを述べた。

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは,製造業における人工知能の展望について,フランクフルト・アム・マインのデータとAIのコンサルティング・開発会社であるStatworxsの創設者兼CEOであるSebastian Heinz 氏とミュンヘン工科大学の工作機械および生産工学の議長であるMichael Zäh 教授を招いたパネルディスカッションを行った。

今後AIにもっと注意を払うべきとし,欧州企業はアジアや米国のプロバイダーに追いつくために,AIのイノベーションのペースを大幅に加速する必要があります。特に中小企業ではこれまで非常に慎重でしたが,品質保証と予知保全には良い見通しがあります。またAIが生産において人間を不要にすることはないと認識しています。AIの最大の利点はイノベーションのスピードを高め,新しいアイデアを生み出すことだと考えています。将来的にはAIに代わるものはなく,AIを使用しないという選択肢はありません。と語った。

パネルディスカッション-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
パネルディスカッション
Next Generation Manufacturing Canada

NGen CanadaのJayson Myer 氏は,NGenについて,世界をリードする高度な製造ソリューションの促進に専念するカナダの業界主導の非営利業界団体です。このネットワークは,カナダ全土のメーカー,技術プロバイダー,大学,研究機関を含む約11,000人の会員ネットワークで,協力プロジェクトを開始しています。AIは解決策ではありません。AIは解決策の一部です。自動化とロボット工学,IoTとネットワーク,現代の材料,バイオテクノロジーとナノテクノロジー,サイバーセキュリティ,測定技術などのテクノロジートピックにも同様に焦点が当てられています。NGenは2018年の設立以来,すでに開発と商業化のための約250の協力プロジェクトに投資しており,10億ドル以上のプロジェクト投資と75億ドル以上の売上高を生み出しています。

ホール12のカナダパビリオンでは5,000社以上の技術プロバイダーとメーカーへのオンラインアクセスができプレゼンテーションを行います。と紹介した。

Jayson Myer氏-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
Jayson Myer氏

出展企業を代表する26社による90秒スピーチと出展概要

出展企業を代表し26社がステージで90秒スピーチとスタンドで商品のプレゼンテーションを行った。ここでは3nine GmbH,DMG MORI,igus,OKUMA,Renishaw, Pliezhausen, Germany,Schaeffler, Schweinfurt, Germany,Siemens, Nürnberg, Germany,United Grinding, Bern, Switzerlandを紹介する。

参加した出展者とジャーナリスト-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
参加した出展者とジャーナリスト
展示ブースの模様-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
展示ブースの模様
3nine GmbH
(https://www.3nine.com/)

スウェーデンで設立,25年以上にわたりオイルミスト分離技術のパイオニア。特許取得済みのディスクスタック技術は,発生源で99.9%のオイルミストを分離。鋳鉄や研削加工から純粋なオイルミストやエマルションまであらゆる機械加工アプリケーションに対応する。最終フィルタ手前の1ミクロンまで,99.9%の分離効率を実現。長寿命フィルタと自動洗浄(CIP)により,最小限のメンテナンスで済み,LEDインジケータによるリアルタイムモニタリングにより最適なパフォーマンスが維持できる。

3nine GmbH-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
DMG MORI
(https://event.dmgmori.com/en/events/emo)

ホール2のDMG MORI WORLDでは,今日と明日のニーズを満たすように設計されたイノベーション,産業の多様性,持続可能性の世界を紹介する。プロセス統合,自動化,デジタル,グリーントランスフォーメーションに基づく,マシニングトランスフォーメーション(MX)ミッションの一貫した実践を通じて,効率,品質,環境における新たな要件に対応するソリューションを開発。航空宇宙,モビリティ,金型,医療,半導体など,テーマ別の体験エリアでは,製造業の未来を形作るため,どのように各業界を支援しているかを実現する。

DMG MORI-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
igus
(https://press.igus.eu/)

モーションプラスチックと呼ばれる高性能ポリマーにより,無潤滑製品はエネルギー供給システム,高柔軟性ケーブル,すべり軸受とリニアベアリング,送りねじ技術,3Dプリンティング,低コストの自動化,インダストリー4.0向けのスマートプラスチックをラインナップする。

新製品のreadychain eco-Rackはモジュール式の積み重ね可能な輸送システム。工具不要の組み立て,軽量で持続可能。保管スペース,輸送コスト,CO₂を節約し,安全ですぐに組み立てられる。エナジーチェーンシステム用の新型ラックでトラック輸送量を88%削減するreadychain eco-Rackなどを展示する。

igus-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
OKUMA
(https://www.okuma.eu/)

CNC工作機械の世界有数のメーカー。CNCマシン,ドライブ,モータ,エンコーダ,スピンドル,CNC制御装置をワンストップで提供する業界唯一のサプライヤー。

効率的な自動化ソリューションと,未来の製造業を積極的に形作る刺激的な新機種に焦点を当て,旋削,フライス加工,研削,自動化など幅広い製品や総合的な生産コンセプト,最先端の工作機械を展示する。

OKUMA-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
Renishaw, Pliezhausen, Germany
https://renishaw.com/contacts/

測定・製造システムの世界的リーダー。スマートマニュファクチャリング,プロセスオートメーション,CNC加工を中心としたデジタル化の推進に向けた幅広い技術を紹介する。

また作業場のプロセス制御のための最新ソリューション「Equator-X500デュアルメソッドシステム」を紹介する。

Renishaw, Pliezhausen, Germany-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
Schaeffler, Schweinfurt, Germany
https://www.schaeffler.com/

軸受ソリューション,あらゆる種類のリニアガイドシステム,修理・監視サービスに至るまで,8つの製品群を通じて,モビリティエコシステムにおける包括的な製品とサービスを提供する。

工作機械の全ての主軸,副軸,スピンドル向けの幅広い製品やシステムソリューションのポートフォリオを紹介する。

Schaeffler, Schweinfurt, Germany-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
Siemens, Nürnberg, Germany
https://www.siemens.com/global/en.html

産業,インフラ,輸送,ヘルスケアに重点を置くテクノロジー企業。自動化とデジタル化におけるイノベーションリーダーであるシーメンス・デジタル・インダストリーズ(DI)は,パートナーや顧客と緊密に連携することで,プロセス産業とディスクリート産業におけるデジタル変革を推進する。

DIはデジタルエンタープライズポートフォリオを通じて,あらゆる規模の企業にバリューチェーン全体を統合・デジタル化するためのエンドツーエンドの製品,ソリューション,サービスを提供する。

「現場の未来を形作る」をモットーに企業が製造業の未来をどのように形作ることができるかを発表する。ハイライトの1つは,前例のない精度と効率でCNCテクノロジーに革命をもたらしているSinumerik工作機械ロボット。インテリジェントな制御コンセプトと,産業用ロボットに工作機械の特性を与える機能を組み合わせることで,鋼などの硬い材料を加工する場合でも比類のない精度と生産性の向上を実現する。

またAIがサポートするデジタルスレッドが製造業をどのように変革しているかを示すシーメンスのデモンストレーションでは,安全で高性能なコンポーネントの開発を加速し生産コストを削減する。製品の耐用年数全体を通じて持続可能性を高める。

Siemens, Nürnberg, Germany-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
United Grinding, Bern, Switzerland
https://www.grinding.ch/en/

研削盤,放電加工機,レーザ加工機,測定機,そして積層造形用工作機械の世界有数のメーカー。単一部品の生産から大量生産まで,中小企業から大企業まで幅広く,自動車およびサプライヤー業界,医療,航空宇宙産業,工具,金型,輸送および重工業,機械メーカー,エネルギー,精密工学分野に提供する。

United Grinding, Bern, Switzerland-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー

PTW ETAの見学

7月11日(木)には,「ETA-Fabrik」での研究プロジェクトを見学した。

「ETA-Fabrik」は,PTW(生産管理・技術・工作機械研究所)の主導で37の産業パートナーとともにダルムシュタット工科大学にモデル工場を建設している研究プロジェクト。ETA (Energy Technologies and Applications in Production)は,クライメートニュートラルな生産を実現するための技術について,学際的なチームで研究活動を推進している。

2016年の工場オープンから,研究,教育,ネットワーク,コンサルティングサービスが1つの工場に集まり,エネルギー効率とエネルギー監査の分野で地域企業をサポートしている。

また,若いエンジニアや業界の専門家が,企業で幅広いエネルギー効率の可能性を独自に実現し,実装し,将来のエネルギー管理者の実践的なトレーニングを提供している。

ETA-Fabrikの見学-EMO Hannover 2025 プレスプレビュー
ETA-Fabrikの見学
EMO Hannover公式ホームページ

URL https://emo-hannover.com/  (’25 8/6)

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