高性能接着剤,熱硬化プラスチックや潤滑剤,コーティング剤などスペシャリティ・ケミカルズ専門商社大手のボド・メラー・ケミー社(Bodo Möller Chemie GmbH・ドイツ)は2024年10月28日,都内で日本法人ボド・メラー・ケミー・ジャパンを設立したことを記者発表した。会見ではバイスプレジデントのクリストフ・シュネル氏(右)と日本法人社長のジュリアン・ベイショア氏(左)が同社の概要や今後の展望などを紹介した。
ボド・メラー・ケミー・グループ(www.bm-chemie.com)は特殊化学製品の販売で50年におよぶ実績を持ち,BASF,ダウ,デュポン,エボニック,ヘンケル,ハンツマンをはじめ200社に及ぶ世界的な化学メーカーの重要なパートナーとして世界15,000社に販売活動をしている。製品は高性能接着剤,熱硬化プラスチック(エポキシ,ポリエステル,ポリウレタン,シリコーン),離型剤,自動車用潤滑剤,潤滑油添加剤など原料から最終製品まで幅広い。
ユーザー独自の調合やアプリケーションテストなどのニーズに対応するため,ラボラトリーを備え,340人の全社員の半分を占める技術系のエンジニアエキスパートスタッフが世界中の顧客へ的を絞ったアドバイスを提供するとともに,カスタマイズしたサービスを現場で実施しているのが特長。
ボド・メラー・ケミー・ジャパンは2024年8月に東京都港区にセールス拠点を構えており,今後は倉庫やラボの開設も計画している。自動車関連,EV用バッテリー,エレクトロニクス,航空宇宙産業などの製造業への販売活動として当面は20社程度の化学品の取り扱いを目指す。
「日本はボド・メラー・ケミー社へ多くのビジネスチャンスをもたらす市場。2015年以来アジア地域で毎年2桁の収益増加を実現しており,日本市場においてもこれと軌を一にする成長を期待している。弊社はサポートできる地域を拡大して,世界中のお客様へ他に類のない,さまざまな製品と過去何十年にもおよぶ経験の蓄積をお届けしたい。日本法人や代理店のないパートナー企業の国内販売,パートナー企業の製品を日本のユーザーに図面指定する活動,日系企業の海外への輸出,M&Aなどあらゆる支援を目指す。」と語った。(’24 11/20)