日本精工(以下,NSK)と徳洲会湘南鎌倉総合病院(以下,湘南鎌倉総合病院)は,医療従事者の負担軽減を目的として,搬送アシストロボットを実用化した。湘南鎌倉総合病院にて稼働している。
同搬送アシストロボットは,リモコン操作による自由自在なストレッチャーの電動搬送を実現しており,病院内であれば,場所を選ばずどこでも利用できる。手動と電動をシームレスに切り替えることができるNSK開発の電動キャスターを採用しており,リモコン操作をしていない時には,今まで通り手動でストレッチャーを動かすことができる。そのため既存のワークフローを変更することなく導入できる。現在,現場で使用しているストレッチャーに取り付けることが可能であるため,ロボット導入時に発生するコストや負担が軽減できる。ストレッチャーの加減速時やあらゆる方向への移動を高度なモータ制御技術によってアシストし,医療従事者の負担軽減を実現する。さらに,同ロボットは医療現場だけでなく,あらゆる搬送用途に使用可能である。(’24 7/3)