ENEOSは,カーボンクレジットを活用したカーボンオフセット燃料の販売を開始した(販売対象:ガソリン,灯油,軽油,A重油,C重油,ジェット燃料,バンカー燃料)。
具体的には,採掘から燃焼までのサプライチェーンで排出されるライフサイクル全体のCO₂をカーボンクレジットでオフセットした燃料を,製造業,運輸業などの法人需要家向けに販売する。付与するクレジットに関しては,調達,または自社で創出したJ-クレジット,ボランタリークレジットを活用する。なお,ボランタリークレジットは,国際基準に基づく同社独自のガイドラインにて品質を審査したもののみを対象とする。
また,信頼性をより高めることを目的として,国際的な第三者機関である日本海事協会による審査を受け,算定・運用システム手順の妥当性が確認され,第三者認証を取得。認証取得に当たりオフセット対象としたCO₂排出量は,国内で一般的に利用されるデータベースの数値を使用しているが,将来的には同社にて開発中のCFP管理システムにより算定される実績値との連携を進めていく予定となっている。(’24 3/19)