島津製作所は,高周波誘導結合プラズマ質量分析計「ICPMS-2040」「ICPMS2050」を発売した。同製品は,無機元素を定性・定量する高周波誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)で,スタンダードモデルの「ICPMS-2040」,高感度モデルの「ICPMS-2050」で幅広い用途に対応する。
両製品は,独自設計のプラズマトーチ(プラズマを発生させる機構)により従来機と比べ感度を約2倍向上させた。高感度モデルの「ICPMS-2050」では,不要なイオンを除去する新たな機構により特定の元素においてさらなる高感度測定を実現している。また,新設計のガスコントローラーがガス置換を迅速に行うことによる洗浄時間の短縮機能や,標準搭載する分野別の測定条件などの豊富なユーザーサポート機能により,高いタイムパフォーマンスを発揮する。
さらに,両製品はアルゴンガスの消費量を一般的な装置の約2/3に削減し,環境への負荷を軽減している。(’23 9/13)