全国オイルリサイクル協同組合は,2023年5月26日(金)に東京都内で第28回通常総会を開き,2022年度の事業報告と決算報告および2023年度の事業計画案などの議案を審議し,全会一致で承認可決された。任期満了による役員改選では安池 慎一郎 氏(TOAシブル)が理事長に新任となった。また,副理事長には石田 太平 氏(太陽油化)が続投となったほか,松原 豊 氏(日重環境),谷口 竜太郎 氏(サンエム)の2名が新任となった。総会後に懇親会が開催され,安池 理事長からの挨拶では,「廃油の回収量はコロナの影響もあって,ここ数年伸び悩んでいる状況にあるが,再生重油の販売価格は,昨今の原油高の影響で上昇傾向にあり,仕入れ単価の変動はあったものの最小限に抑えられたことで一定の利益幅で推移し安定的な事業活動が全国的におこなえた。しかし,再生重油を取り巻く外部環境については脱炭素,カーボンニュートラル,サーキュラーエコノミーへの機運の高まりもあり再生可能エネルギーへの転換への取り組みが進み,基油再生も強く求められている。」と述べた。また,オイルリサイクル組合として「再生重油の経済性,CO₂排出のメリットなど再生重油の価値や必要性などを今まで以上に声を上げていく」ことを語った。
懇談会には,資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課 川部 晃貴 係長をはじめ,日本グリース協会 会長 山口 芳基 氏などが出席し,業界を取り巻く環境が厳しいなか潤滑関連団体の連携の重要性を述べた。(’23 6/21)