アマダは,製造現場を支援する新たなDXソリューション「LIVLOTS(リブロッツ)」の販売を開始した。
同ツールは,ユーザーの事務所やプログラム室,加工マシン,製造現場をシームレスにつなげ,工場全体で製品ごとに進捗や作業時間などをより正確に把握するなど,製造現場のデジタル化を加速し現場を支援する。同社製品であるCAD・CAM「VPSS 4ie」と加工マシンを数値制御するNC装置「AMNC 4ie・3i」を連携させることで,正確な製造進捗や実績を把握できる。これにより従来マシン操作で情報伝達に必要だった手配書や指示書などの紙が不要となり,製作手配情報を瞬時に伝えることができる。
生産管理システムから手配をかけると,同システムを通じてプログラム室に手配情報がリアルタイムに伝達,プログラム室では手配情報と加工マシンの負荷を確認してプログラムを作成,加工マシンへの指示として現場に送られる。現場では,作業の一覧を加工マシンの操作パネルでも確認でき,さらにそれが優先度順に表示されるため,特急品の見落としも防げる。これにより,工程ごとの仕事の流れを可視化でき,従来よりもスムーズなデータの連携が可能となった。
また,加工後の仕分け場ではタブレット端末から,ブランク加工済みのシート一覧を確認でき,シートを選択することでパーツごとに色分けして表示する。パーツはパレットと台車を紐づけて登録できるため,次工程以降パーツが工場のどこにあるのか容易に確認することができる。(’23 6/14)