出光興産,北海道電力,石油資源開発(JAPEX)の3社は,北海道・苫小牧エリアにおいて,3社の事業拠点や強みを生かしたCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization, and Storage:CO₂の回収・有効活用・貯留)の実現に向けた共同検討を開始した。
苫小牧エリアは,3社の事業拠点を含む多様な産業が港湾周辺を中心に集積していることに加えて,3社も参画する日本CCS調査が国のCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO₂の回収・貯留)実証試験に取り組むなど,カーボンニュートラルへの取り組みが先行している地域。今後は,同エリアの複数の地点をつなぐハブ&クラスター型CCUS事業(1つの排出源からCO₂を回収・貯留するCCS事業のみならず,地域にある多くの排出源をカバーし,そのCO₂を有効活用することで,社会としての排出をより多く縮減するCCUS事業)を2030年度までに立ち上げることを視野に,地元自治体や地域の理解・協力を得ながら,CO₂排出地点とCO₂回収設備,CO₂輸送パイプラインに係る技術検討,CO₂貯留地点の適地調査などを中心に,具体的な調査・検討を進めつつ,CO₂利活用についても具体的な検討を進める。(’23 3/1)