2017年1月25日

潤滑剤関連5団体,「新年賀詞交換会」開催される

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 潤滑油協会,全国石油工業協同組合,全国工作油剤工業組合,日本グリース協会,全国オイルリサイクル協同組合の潤滑剤関連5団体は,2017年1月18日(水),アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で新年賀詞交換会を開催した。
 潤滑油協会の武藤 英輔 会長(写真)は冒頭の挨拶で,2017年の潤滑油業界の課題として,潤滑油需要の減少,BCP(事業継続計画)の構築,競争力強化のための規制緩和の3点を挙げた。潤滑油需要の減少については,ゼロエミッション化の進展を挙げ,「緊急性はないようにみえるかもしれないが,潤滑油の総需要からみると相当大きなウエイトを占めることから,需要の減少にどう対応するか,それぞれの企業が考えるべき問題」と述べた。BCPの構築については,「潤滑油業界においては,速やかに生産能力を回復したとしても,原材料が調達できなければ生産できない」と述べ,企業や組合を越えたネットワークの構築の必要性を強調した。競争力の強化については元売りの再編に触れ,「元売りの統合が進んでいるが,一方で我々専業のブレンダーはそれぞれ特殊な製品を扱っていることもあり,ブレンダー同士が統合することで効率化を図るメリットは望めない。競争力を高めるにはコスト削減が必要」と述べた。また,消防法などの規制がコスト増の要因となっているとし,高引火点の潤滑油まで国内では規制の対象となっている点や,在庫を備蓄する倉庫の立地に関する規定についての問題点を挙げ,世界的な競争力の減退につながる過剰な規制の緩和を求めた。(’17 1/25)

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