潤滑油協会,全国石油工業協同組合,全国工作油剤工業組合,日本グリース協会,全国オイルリサイクル協同組合の潤滑剤関連5団体は,2017年1月18日(水),アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で新年賀詞交換会を開催した。
潤滑油協会の武藤 英輔 会長(写真)は冒頭の挨拶で,2017年の潤滑油業界の課題として,潤滑油需要の減少,BCP(事業継続計画)の構築,競争力強化のための規制緩和の3点を挙げた。潤滑油需要の減少については,ゼロエミッション化の進展を挙げ,「緊急性はないようにみえるかもしれないが,潤滑油の総需要からみると相当大きなウエイトを占めることから,需要の減少にどう対応するか,それぞれの企業が考えるべき問題」と述べた。BCPの構築については,「潤滑油業界においては,速やかに生産能力を回復したとしても,原材料が調達できなければ生産できない」と述べ,企業や組合を越えたネットワークの構築の必要性を強調した。競争力の強化については元売りの再編に触れ,「元売りの統合が進んでいるが,一方で我々専業のブレンダーはそれぞれ特殊な製品を扱っていることもあり,ブレンダー同士が統合することで効率化を図るメリットは望めない。競争力を高めるにはコスト削減が必要」と述べた。また,消防法などの規制がコスト増の要因となっているとし,高引火点の潤滑油まで国内では規制の対象となっている点や,在庫を備蓄する倉庫の立地に関する規定についての問題点を挙げ,世界的な競争力の減退につながる過剰な規制の緩和を求めた。(’17 1/25)
自動車のトライボロジーに関するシンポジウムセッション開催される ~「トライボロジー会議 2024 秋 名護」で添加剤技術研究会と自動車のトライボロジー研究会が共同開催~
日本トライボロジー学会の「添加剤技術研究会」(主査:佐藤 剛久 氏)と「自動車のトライボロジー研究会」(主査:遠山 護 氏・豊田中央研究所)は,2024年10月30日(水),「トライボロジー会議 2024 秋 名護」で「電動車用潤滑油最前線―EV,HEV用潤滑油の現状と今後の展開―」と「カーボンニュートラルに挑む自動車のトライボロジー技術の最前線」のシンポジウムセッションを共同で開催した。