出光興産は,東京工業大学発のベンチャー企業であり,アンモニア製造時に用いられる新規触媒の開発や低温・低圧でアンモニアを生産できる技術の実用化を目指すつばめBHBへ出資し,業務協定を締結した。
つばめBHBは,東京工業大学の細野 秀雄 名誉教授らが発見・発明した小型アンモニア製造プラント向けのエレクトライド触媒や大規模アンモニア製造プラント向けに東京工業大学と研究開発を進めている非貴金属触媒を活用し,従来の製造条件より低温・低圧な条件下でアンモニアを製造する革新的な技術の商業化を目指すベンチャー企業。つばめBHBによる次世代触媒・技術開発は,アンモニア製造時の環境負荷低減・アンモニア合成時のエネルギーの高効率化への寄与が期待される取り組みである。出光は今回の出資と業務協定によりつばめBHBとの連携を強化し,クリーンエネルギーの普及とアンモニアサプライチェーン構築をさらに進めていく。(’22 9/14)