出光興産は,取締役会において,西部石油の株式を取得し子会社化すること,2024年3月をめどに西部石油の山口製油所の精製機能を停止することを前提に同年3月31日をもって同社との製品引取契約(製品売買契約)を終了することを決議したと発表した。
出光は,山口製油所の精製機能停止までの間,引き続き西部石油の安全操業に努めるとともに,地域におけるエネルギーの安定供給に貢献していく。また,精製機能停止後も当面の間,油槽所機能,備蓄事業,ソーラーパネル発電事業を継続するとともに山口製油所の跡地を活用した新規事業開拓も検討し,西部石油がこれらの事業運営や山口製油所の精製機能の停止のための措置を実施することに協力する。
国内の石油製品需要は,高齢化や人口減少といった構造的な要因に加え,新型コロナウイルスの影響や,世界的な脱炭素への潮流によって更なる減少が見込まれている。このような事業環境をふまえて総合的に検討した結果,出光グループの製造/供給体制の見直しは不可欠であり,西部石油を子会社化したのち,製品引取契約を終了し,山口製油所の精製機能を停止することが最善と判断した。(’22 7/27)