潤滑システムメーカーのリューベは,自社が主催する“ドイツ現地報告 IoTは日独経済をどう変えるのか?”と題した講演を2017年8月21日(月)経団連会館カンファレンス(東京都千代田区)で開催した。
当日は射出成型機や工作機械メーカー,ユーザーや関係者など約250人が参加した。昨年開催した「インダストリー4.0とIoTは世界をどう変えるか?」に続き今回は,元NHK記者で在独ジャーナリストの熊谷 徹 氏が「インダストリー4.0・IoTに関する日本とドイツの取り組みの違い」と「ユーロ危機にもかかわらず,なぜドイツ経済は好調なのか」の2部構成で講演した。
日本や米国では,民間企業が中心となってIoTを推進しているが,ドイツのインダストリー4.0は,政府によるトップダウン方式で国家プロジェクトとして進められている。この違いはドイツ人が「IoTは経済だけではなく雇用や社会に大きな変化を及ぼすために政府が取るべきこと。デジタル化という21世紀に押し寄せる大変化への対処を民間経済に任せるだけでは不十分」といった考えで,現地の状況やドイツ企業のIoTの実例などを交えて解説した。
また質疑応答では,日本の中小製造業のIoTへの取り組みは,IVIなどの団体もあることから同業者などとの情報交換を始めたり,今出来ることからデジタル化に取り組むべきと語った。
リューベでは今回の参加者からの声も好評だったことから今後もこのような機会を検討したいとしている。(’17 8/30)
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