2018年1月31日

ローム,DC / DCコンバータ「BD70522GUL」を開発

アーステック

 ロームは,モバイル機器やウェアラブル機器,IoT機器などバッテリーで駆動する電子機器向けに,世界最小の消費電流を実現したMOSFET内蔵降圧DC / DCコンバータ「BD70522GUL」を開発した。
 近年,スマートフォンなどのモバイル機器,ウェアラブル機器やIoT機器など,バッテリーで駆動する電子機器の普及が進んでおり,これらに搭載されるデバイスには,デザイン性向上や新機能搭載用スペース確保のために小型化,バッテリーの持ちを良くするために極限までの低消費電力化が求められている。
 同製品は,IoT分野のキーワードである「コイン電池で10年駆動」を目指して開発された超低消費電力の電源IC。同社の垂直統合型生産体制において,「回路設計」「レイアウト」「プロセス」,3つの先端アナログ技術を結集することで実現するNano Energy(R)技術を駆使し,世界最小の消費電流180nAを達成している。これにより,無負荷時に一般品比で1.4倍の電池駆動時間を実現し,CR2025などのコイン電池で動く電子機器の長時間駆動に貢献する。また,軽負荷から最大負荷まで業界で最も幅広い範囲(10μAから500mA)で電力変換効率90%以上を実現している。
 同製品は,2017年10月よりサンプル出荷を開始しており,2018年3月から当面月産100万個の体制で量産を開始する予定としている。(’18 1/31)

Related Posts

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会,2025年度総会が開催される

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会,2025年度総会が開催される

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会は2025年3月25日(火)に都内で「2025年度総会」を開催した。冒頭に理事長の北嶋 弘一 氏(関西大学名誉教授)から「当協会設立時の目標の一つとして,地方で協会としての展示会への出展があった。現在は大都市だけでやっていますが,地方の方が中々足を運べていない状況です。昨年は長野県飯田市で実施しましたが大変好評でした。今年は9月に静岡県浜松市,12月には長野県諏訪市で展示会の予定をしております。地方の方が気軽に足を運べるような協会にしたいと思います。」と挨拶が行われた。...

スギノマシン,大容量モデル水素圧縮機用水素ブースターの供給開始

スギノマシン,大容量モデル水素圧縮機用水素ブースターの供給開始

スギノマシンは,カーボンニュートラルの取り組みとして,主にバス・トラックなどの燃料電池大型商用車(以下,FC HDV)向けの大規模水素ステーションに対応する川崎重工業製「大容量モデルの油圧ブースター式水素圧縮機(水素供給能力600Nm³/h)」に搭載される水素ブースターの供給を開始する。

Share This