リオンは,従来品より消費電力を約50%削減し,小型化,軽量化を実現した精密騒音計「NA-39A」,音到来方向識別装置「AN-39D」,SSR識別装置「AN-39R」などの新製品による高精度な航空機騒音観測システムを開発し,2017年10月13日(金)より販売を開始した。
同システムの核となる「NA-39A」は,航空機騒音に加え,一般環境騒音や工場騒音など屋外で問題となる騒音を長期間連続して監視するシステムにおいて使用可能。IEC 61672-1 : 2013 Class 1,JIS C 1509-1 : 2017 クラス1対応に適合し,1/3オクターブバンド実時間分析機能を標準搭載し,音源の識別性能を向上した。「AN-39R」「AN-39D」との組み合わせにより,音の到来方向や航空機の応答電波を騒音イベントデータと同時に記録できる。
同システムにより,従来判別が難しかった地上に近い航空機や他の騒音音源(自動車など)を高精度で判別が可能となったほか,飛行時の航空機騒音だけでなく,空港などで航空機が発生する地上音(離陸・着陸音,エンジン試運転音など),その他の音を高精度で識別でき,空港全体の騒音測定も対応可能となった。
同社は,1971年から航空機騒音の観測システムを販売し,日本国内,海外の空港に導入されており,現在,日本国内では設置局数でトップシェアを誇る。2017年7月21日,ベトナム民間航空局(CAAV:Civil Aviation Authority of Viet Nam)と,ベトナムにおける航空機騒音の監視および測定技術の確立に向けた技術協力および協同について覚書を締結し,ベトナムでの市場開拓に着手している。同社では,同システムを同市場の戦略商品として投入することにより,日本国内の空港における更なる受注拡大を図るとともに,ベトナムを中心とした東南アジア各国の空港,世界各国の空港における受注獲得につなげる計画。(’17 10/25)
トライボコーティング技術研究会「2024年度第2回研究会」,「第11回板橋オプトフォーラム」合同開催される
トライボコーティング技術研究会(会長:大森 整 氏,理化学研究所)は2024年10月3日(木),板橋区立グリーンホール(東京都板橋区)およびオンラインのハイブリッド形式にて2024年度第2回研究会を,「第11回板橋オプトフォーラム」と合同で開催した。