出光興産は,環境社会への貢献と豊富なバイオマス資源を有する東南アジアでのビジネス機会創出を目的として,タイ政府が推進するバイオディーゼル高配合化プロジェクトの技術支援を実施し,改良試作品の連続生産に成功した。同プロジェクトにおいてパーム椰子由来のバイオディーゼルの燃料混合比率を10%とした実車テストを2018年9月から開始する。
タイ政府は,再生可能エネルギー導入の推進とエネルギー自給率向上を目的としてバイオディーゼル配合率を現行の7%から10%に引き上げることを目標としているが,バイオディーゼルの使用には,金属腐食やオイル劣化,フィルター詰まり等の酸化安定性に起因する問題があるため,目標達成のためにはバイオディーゼルの品質改良が必要とされる。同社はこれらの問題を解決するため,産業技術総合研究所が日本で開発した基本技術を活用し,タイでのプロジェクトメンバーと連携し,酸化安定性を改善する部分水添技術(H-FAME)の実証設備の連続運転に成功した。実車テストではピックアップトラック8台を使用し,エンジン等への影響を確認する。(’18 9/19)
出光興産,Zenith,グローバルコード,低摩擦ソリューションの事業化に向け基本合意書を締結
出光興産は,韓国のZenith Corporation(以下,ゼニス社)と,その日本総代理店であるグローバルコード(以下,GC社)の3社で,出光の潤滑剤と,ゼニス社のPEEK(耐熱性,耐摩耗性に優れた高機能プラスチック)を用いたコーティング(以下,PEEKコーティング)を組み合わせた世界初の低摩擦ソリューションの事業化に向け,基本合意書を締結した。








