2022年3月30日

エボニック,再生可能原料由来のイソホロン製品群を発表

アーステック

エボニックは,100%再生可能なアセトンを原料とする世界初の持続可能なイソホロン製品群を開発した。同社は再生可能なアセトンを使用することで,製造プロセスにおけるCO₂排出量を大幅に削減したイソホロンベースの製品を提供する。

新しいeCO製品は,イソホロン「VESTASOL® IP eCO」(ベスタゾル IP eCO), イソホロンジアミン「VESTAMIN® IPD eCO」(ベスタミン IPD eCO),イソホロンジイソシアネート「VESTANAT® IPDI eCO」(ベスタナート IPDI eCO)のブランド名で発売され,今後市場のニーズに応じて川下製品を投入する予定。新製品は,化石由来の製品と化学的に同じ組成をもち,加工,配合,性能の面で同じ特性を持ちあわせ,かつ,従来のイソホロン製品と比べ,地球温暖化係数(GWP)やCO₂排出量を大幅に削減することができる。

また,新製品の製造には,生産工程におけるインプットとアウトプットのバランスを管理する「マスバランス方式」を採用。再生可能なアセトンの購入量と持続可能な最終製品の一致を保証する。全工程が,国際的に認められたISCC(国際持続可能性カーボン認証)とREDCert規格(欧州再生可能エネルギー指令“RED”に基づく品質認証スキーム)という独立した機関による監査と認証を受け,生産の全段階における再生可能資源の利用を実証している。

新しく開発されたVESTA eCOグレードは,機械的強度,耐久性,耐薬品性,優れた接着性,低CO₂排出量により,最新のコーティングシステムの塗料,ラッカー,バインダーなどの生産において,持続可能な原材料として使用できるよう設計されており,また,風力発電のブレードや高品質なダッシュボードやトリムの製造に使用する自動車内装用の高性能複合材料,さらには最新の化学合成技術にも適している。(’22 3/30)

Related Posts

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会,2025年度総会が開催される

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会,2025年度総会が開催される

バリ取り・表面仕上げ・洗浄協会は2025年3月25日(火)に都内で「2025年度総会」を開催した。冒頭に理事長の北嶋 弘一 氏(関西大学名誉教授)から「当協会設立時の目標の一つとして,地方で協会としての展示会への出展があった。現在は大都市だけでやっていますが,地方の方が中々足を運べていない状況です。昨年は長野県飯田市で実施しましたが大変好評でした。今年は9月に静岡県浜松市,12月には長野県諏訪市で展示会の予定をしております。地方の方が気軽に足を運べるような協会にしたいと思います。」と挨拶が行われた。...

Share This