出光興産は,徳山事業所においてバイオマス発電所の事業化検討を開始したと発表した。同事業所は,1957年に製油所として操業を開始し,2014年に石油精製機能を停止,現在は各種石油化学製品を生産している。バイオマス発電事業は,製油所跡地と既存の地域インフラを利用する。
同発電所は,発電出力が5万kWと大型であるため,営業運転開始後しばらくは,燃料として再生可能エネルギーである輸入木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用し,中長期的には間伐材や製材端材等,国産材へのシフトを進める予定。これにより,環境保全に配慮した持続可能な森林づくりと林業再生,地域振興,循環型経済の構築と発展を目指す。同発電所の概要は以下の通り。
- 発電出力:50,000kW
- 年間発電量:3億6,000万kWh(約10万世帯分の電力)
- 燃料使用量:約23万t/年
- 使用燃料:輸入木質ペレット,パーム椰子殻(PKS)
- 営業運転開始時期:2022年度内(目標) (’18 11/7)