出光興産が100%出資する出光オーストラリアの子会社であるIdemitsu Renewable Development Australia Pty Ltd(以下IRDA)は,豪州ニューキャッスル港でのグリーン水素・アンモニアに関するプロジェクトにおいて,ニューキャッスル港社(Port of Newcastle Operations Pty Ltd,以下Port of Newcastle)およびマッコーリーグループ(Macquarie Groupbs Green Investment Group)と,輸出・バンカリング(船舶向け燃料)の実行可能性について共同検討・調査を実施することとし,両社と覚書を締結した。
Port of Newcastle とマッコーリ―グループによるコンソーシアム「H2Newcastle」が主催する同プロジェクト(プロジェクト名:the Port of Newcastle Hydrogen Hub)では,ニューキャッスル港におけるグリーン電力の利用と外部からの水調達によるグリーン水素・アンモニア等の製造・貯蔵・輸送・販売・輸出等について,2024年以降段階的に事業化する予定となっている。この事業構想には日本への輸出も含まれており,IRDAは短期の事業計画であるフェーズ1の事業化調査・検討の一部に参加する。フェーズ1においては,40MWの電解装置建設によりグリーン水素3.5千トン/年またはグリーンアンモニア20千トン/年の生産が目標とされており,オーストラリア政府より1.5百万豪ドルの支援を受ける予定となっている。(’21 12/22)