NTNは,自動車のモーターやエンジンの駆動力をタイヤに伝達する重要部品である等速ジョイント(CVJ)が,車両走行時の振動に与える影響について,車両全体を対象として予測できる解析技術を開発した。
同社は,機構解析によるCVJ解析技術と,振動が車内へ伝わる経路を分析する伝達経路解析(TPA)技術を融合した車両振動予測解析モデルを構築。CVJ解析技術では,長年培ってきたCVJ解析モデルを改良し,走行時に発生する誘起スラスト力をより高精度に再現可能となった。さらに,CVJからエンジンや電動駆動ユニット(e-Axle),サスペンション,車体構造部材(フレーム)などを介して車内へ伝わる振動について,部品ごとの伝達特性の違いを考慮して解析することで,車両走行時の振動を高精度に予測できるようになった。
同技術により,振動がどの部品を通じてどのように車内へ伝わるのかを把握,CVJの設計段階で車両搭載時の性能を評価できるようになり,開発初期段階からその効果を検証できるため,車両特性に応じた最適な商品開発が可能となる。さらに,試作や実車評価を行うことなく車両振動を予測できるため,開発工数を従来比で最大約8%削減できる見込みとなっている。
今後は,同技術を活用して車種ごとの振動特性データベースを拡充し,将来的には実車試験を大幅に削減した開発プロセスの実現を目指す。(’26 9/30)












