オイレス工業は,フランス沖で実施されている世界有数の浮体式洋上風力発電パイロットプロジェクト「EOLMED」に,同社の樹脂製すべり軸受「ファイバーフロンGH」を供給した。
同製品は,海面に浮かべた発電設備の基礎を固定する係留チェーンとの接続部に採用され,2026年5月の最大出力運転開始に伴い本格的な稼働に入っている。
「EOLMED」プロジェクトは,フランスの独立系再生可能エネルギー事業者Qair社が主導するもので,2025年12月にフランス南部の沖合に定格出力10MW(風車直径164m)の浮体式洋上風力発電設備3基を設置し,2026年4月に送電を開始した。浮体基礎には,フランスのBW Ideol社の特許技術「Damping Pool®」が採用されており,オイレス工業は直径約30cm,長さ約40cmのファイバーフロンGHを供給している。
ファイバーフロンGHは,特殊繊維と充填剤を高密度に組み合わせて高い耐摩耗性を備え,固体潤滑剤による優れた自己潤滑性により,無給油で長期間安定して稼働する特性を持つ。25年以上の運転期間中,メンテナンスなしでの作動が条件とされる中,同社が藤沢事業場で実施した海水を用いた独自の使用環境再現評価試験において,その耐久性能が実証され採用に至った。(’26 9/9)











