イグスは,ユネスコ無形文化遺産「佐原の大祭」夏祭りに参加する田宿区の山車に,高機能樹脂製すべり軸受「イグリデュール」を提供し,操作負担の軽減に向けた技術支援を行った。採用された山車は2026年7月10~12日に開催された祭礼で運行され,操作性や走行性の向上により,少人数での運行や祭礼運営の負担軽減に寄与した。
佐原の大祭は,約300年の歴史を持つユネスコ無形文化遺産であり,地域住民によって受け継がれてきた伝統行事。一方で近年は,全国の祭礼と同様に少子高齢化や人口減少に伴う担い手不足が課題となっている。祭りに参加する若年層は年々減少し,山車の運行や維持管理を担う人材の確保が難しい。特に佐原の大祭で曳き廻される山車は,高さ約8m,重量約5tにも及び,方向転換には多くの人手を必要とし,車軸部分の摩耗対策や給油などの維持管理も欠かせない。
同製品の採用により,従来の木材と金属の車軸のみの組み合わせと比べて,山車の走行や方向転換が格段に軽くスムーズになった。時間当たりの走行距離は約1.5~2倍となり,これまで半日かかっていたコースが約1時間半で走行可能になった。これにより,祭り運営に必要な負担軽減や少人数での運行を支える環境づくりにつながっている。
今回の導入をきっかけに,佐原の大祭の他町内や茨城県潮来市をはじめとする周辺地域の祭礼関係者からも関心が寄せられており,導入事例が徐々に広がっている。同社は,今後も「伝統を守りながら見えない部分を改善する」という取り組みを,伝統文化の継承モデルの一つとして広く発信し,各地の祭礼や地域文化の継承に貢献していきたいとしている。(’26 8/26)











