フックスジャパンは,2026年3月19日(木),赤坂インターシティコンファレンス(東京都港区)で「2026フックス インダストリアル代理店総会」を開催した。
代理店総会は2022年から実施しており,工業用潤滑油や切削油、鍛造油など金属加工油などを販売する全国のパートナー代理店の中から今回は23社42名が参加した。
冒頭,2025年に代表取締役社長に就任したルーベン・エブナー 氏(写真1)が挨拶に立ち,2025年度の業績についてフックスグループ全体および日本法人において過去最大の売上を記録する見通しであり,この成果は困難な国際情勢の中で,パートナーである代理店の尽力により成し遂げられたものであるとして深い謝意が述べられた。
今後の戦略として,2031年のグループ創立100周年に向けた5ヵ年計画「FUCHS 100」の始動について,自社ビジネスの拡販と企業買収による規模拡大の2軸を推進する。また,日本市場ではさらなる飛躍のために千葉県袖ケ浦市に約1万8,000m²の用地を確保し,新工場の設立を進めている。この新拠点には,品質管理や研究開発を行う「テクノロジーセンター」も併設される予定であることを発表した。
続いて,インダストリアル事業部長の大谷 聡 氏(写真2)が事業方針について,「2025年度の金属加工油は,販売数量で前年比5%増,売上高で12%増を達成した。特に注力製品である「エコクール グローバル」シリーズは前年比300%,「プラントカット」シリーズは32%の成長を記録している。2026年度のスローガンには「チャレンジ 2.0」を掲げ,成長市場への参入を加速させて半導体,航空宇宙,医療分野へのアプローチを強化,グローバル製品の導入を拡大してインダストリアル製品および高性能なスペシャリティ商材を市場へ投入,スタッフによる技術勉強会の開催を強化してパートナー代理店支援を拡充,メディア露出や展示会を通じて「FUCHS」ブランドを訴求の4点を柱とする。」と説明した。
次に,DMG森精機の森 英一 氏(商品部 DMQPグループ グループ長)より「DMQP(DMG森精機認定周辺機器)」について,加工機以外の周辺装置の認定製品としてフックスのオイルも登録していると紹介した。その後,DMG森精機セールスアンドサービスの加治 敏 氏(5軸コンペテンスセンタ センター長)は両社のグローバルな協力関係について,「フックスジャパンは2025年度,DMG森精機より「サステナビリティ賞」を受賞しており,自動化や省人化を推進する「マシニングトランスフォーメーション(MX)」において,フックスのクーラントが不可欠な要素となっている」と紹介した。
技術部長の北村 武志 氏からはサステナビリティへの最新の取り組みについて,カーボンフットプリントの算出範囲をスコープ3の一部まで拡大したほか,2025年からはフックスジャパンで使用する電力を再生可能エネルギー由来の100%ネットゼロ電力へ切り替えたことを報告した。
製品面では,消防法上の保有制限を回避しつつ高い加工性能を維持する「プラントカット」や,肌荒れ改善や長寿命化に寄与する「エコクール グローバル」シリーズの拡充を紹介した。スペシャリティ製品では優れた潤滑と洗浄性能を持つ鍛造離型剤「LUBRODAL F 318 F」と「FORGE EASE 3512」を中心に各製品の特長や採用事例を紹介した。
総会の後半には,ブラゾールエンジニアーズの島田 賢一 氏が難削材(SUS316L)加工において「エコクール グローバル 1000」を導入し,補給濃度を大幅に低減(0.1%)させることでコストと環境負荷の両面で大きな改善を見た成功事例を紹介した。(’26 4/8)








