NSKメカトロニクス技術高度化財団(理事長:内山 俊弘 氏,日本精工 相談役)は,2025年度(第16期)の研究助成15件,教育助成6件,集会助成4件を決定し,2026年3月9日(月)に日本精工本社(東京都品川区)で助成金交付式と懇親会を開催した。
2025年度の助成額は,研究助成が2,850万円,教育助成が1,250万円,集会助成が200万円で,総額は4,300万円となった。
同財団は,メカトロニクス技術の発展を目的に日本精工とその関連企業が出捐して1988年に設立された。主な活動は,メカトロニクス技術の高度化に関する「研究助成」,高専を対象とした「教育助成」,国際会議等を支援する「集会助成」の3本柱で構成されている。
設立以来の累計助成件数は1,020件(うち研究694件,教育69件),助成総額は約12億8,690万円に達している。
2025年度の研究助成には,大学や公立研究機関等から寄せられた69件の応募の中から,厳正な審査を経て15件が採択された。
トライボロジー・軸受・計測分野では,以下のテーマなどが選出されている。
- 「電極反応による界面分子配列制御を基軸とした次世代摩擦制御技術の創出」(九州大学・川田 将平 氏)
- 「結晶塑性シミュレーションによる軸受鋼の転がり接触疲労メカニズムの解明」(東京大学・白岩 隆行 氏)
- 「交換可能金属接触部を有するMEMSセンサアレイによるトライボロジー複合情報計測システムの開発」(新潟大学・寒川 雅之 氏、月山 陽介 氏)
- 「多孔質空気静圧軸受における複数の解析手法を統合した最適設計手法の提案」(千葉工業大学・楠山 純平 氏、原 祥太郎 氏)
- 「5軸制御形高出力ベアリングレスモータの全方向回転角度センサレス化構造の研究」(東京電機大学・杉元 紘也 氏)
交付式において内山理事長は,「メカトロニクス技術は日本の産業発展に不可欠であり,採択されたテーマは今後の社会や産業界に大きく貢献する選りすぐりのものである。助成を通じて技術の夢を形にしていきたい」と挨拶した。(’26 3/25)









