近年,EV(電気自動車)や HEV(ハイブリッド車)の省エネルギー化が進められる中,これらの車両のモーターや減速機に使用される軸受の低トルク化は普遍的な課題となっており,これらの軸受は従来よりも高速回転性能が求められるために,高速回転条件下でもより高精度にトルクを計算する手法の開発が求められる。
今回新たに開発したトルク計算手法は,軸受のボールが通過する軌道面に着目し,ボールと軌道面の接触域と非接触域を分離して計算するものである。従来は接触域のみを計算対象としていたが,新たに非接触域も計算対象とすることで,トルクを発生させる要因をより細かく計算でき,各要因がトルク増加につながるメカニズムを明らかにすることに成功した。同手法により高速回転条件におけるトルク計算の精度を従来比で最大50%向上させることに成功している。
同技術を軸受のさらなる低トルク化技術の開発にも応用するとともに,ユーザーの設計時における机上計算の精度向上に貢献していくとしている。 (’26 1/28)








