2026年1月7日

Quantum Mesh,液浸冷却システム「KAMUI」の特許を取得

アーステック

Quantum Meshは,同社が開発・商用運用してきた液浸冷却システム「KAMUI」に関わる独自技術について,包括的特許(特願2025-036914)を取得した。

今回取得した特許は,同システムを用いた高効率な液浸冷却を可能にする熱交換構造,油流動設計,ラック構造など複数の技術要素を統合的に権利化したもの。

同システムは,閉鎖循環式の単相式独自液浸システムで,2024年に開発・運用を開始。2025年より商用化し用途に合わせたサーバーと組み合わせる形で提供されている。

特長として,冷却源として活用されるのは日本および世界で豊富に存在する“地下水”。年間を通じて14〜18℃と安定した温度で,効率的な熱交換を実現。自然環境を活かしたサステナブル設計で,環境負荷の極めて低いデータセンター運用を可能にする。地下水が利用しにくい地域に向けて,一定量の水資源を用いたチラー冷却方式にも対応可能で,導入環境の柔軟性も確保。

また,液浸冷却の採用により,必要冷却電力は従来の空調方式の1/10以下,データセンター全体ではPUE1.03〜1.04という世界最高クラスの効率を達成している(同社調べ。PUE:Power Usage Effectiveness(電力使用効率)=データセンター全体の消費電力量(kWh)/データセンター内IT機器の消費電力量(kWh))。

さらに高密度GPUサーバーの普及を見据え,1m²未満というコンパクトなフットプリントに40kVA級の冷却能力を実装。従来比で約80%の空間削減を実現し,都市部や地方の限られたスペースで高性能データセンターを運用可能。(’26 1/7)

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