出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパン(以下,CRJ)は,経済産業省の「2025年度 資源自律経済確立産官学連携加速化事業費(広域自治体における資源循環システムの構築に向けた実証事業)」に参加する。経済産業省は,資源自律経済の実現を目指し,広域的な循環システムの構築と,再生材の安定供給に向けた各種施策を進めており,三菱総合研究所(以下,MRI)が同実証事業の委託先に採択されている。同実証事業は,再生プラスチックをはじめとする再生材の供給量を一層拡大するべく,再生材の回収から再資源化までのスキームを,大都市圏,地方都市,中小地域といった地域特性に応じて構築し,各地域の関係事業者とともに実証を行うことで,資源循環システムの構築を目指すもの。
CRJは,同実証事業で,大都市圏における資源循環システムの構築に向け,オフィスや商業施設などから排出された使用済みプラスチック(オレフィン樹脂,PS樹脂,PET樹脂など)の油化ケミカルリサイクルの可能性を検証する。
油化ケミカルリサイクルは,使用済みプラスチックを油化して,ケミカルリサイクル油を生産し,マスバランス方式を適用した「ケミカルリサイクル化学品」や「ケミカルリサイクル燃料油」を製造する再資源化の手法。
同実証事業は2026年2月まで実施し,MRIにより成果報告書として取りまとめられる。(’25 12/17)








