神奈川県立産業技術総合研究所(以下,KISTEC)は2025年6月27日(金),「2025年度切削加工技術フォーラム~切削油剤の使用・選定方法の提言~」をリアル会場(KISTEC所内,神奈川県海老名市)およびオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で開催した。
第一部では,切削油技術研究会(以下,切技研)の研究成果報告として,「切削油技術研究会の活動について」と題し,切技研事務局長の丹野 幸雄 氏(ユシロ)(写真1)が設立の背景や会員構成,活動内容などを紹介した。また専門委員会報告として,切技研専門委員長の横田 知宏 氏(KISTEC)(写真2)が「切削油剤の現状と課題(調査報告)」,松本 翔一郎 氏(ユシロ)(写真3)が「フライス加工における上手な切削油剤供給方法の提案(実験報告)」,植草 司陽 氏(神奈川大学)(写真4)が「切削油剤の簡易的な評価方法の提案(実験報告)」を発表した。




第二部の特別講演では,「KISTECにおけるミスト切削に関する研究紹介」と題し,横田 氏(KISTEC)が,アルミ鋳物AC2Aの切削におけるDLC工具を用いたアルコールミスト切削の考案とその効果検証と,レーザ粉体肉盛による積層造形材Inconel625のエンドミル切削において必要なミスト切削液性能を明らかにした。
講演会終了後には会場参加者のみ,KISTECの生産技術関連設備の見学会が行われた。(’25 7/9)