スギノマシンは,カーボンニュートラルの取り組みとして,主にバス・トラックなどの燃料電池大型商用車(以下,FC HDV)向けの大規模水素ステーションに対応する川崎重工業製「大容量モデルの油圧ブースター式水素圧縮機(水素供給能力600Nm³/h)」に搭載される水素ブースターの供給を開始する。
近年,バス・トラックなどの燃料電池車大型商用車は,燃料として多くの水素を必要とするため,水素ステーションでの充填に時間を要する。今後,FC HDVが普及するためには,水素を大流量で迅速かつ,より多くの車両に充填できる大規模水素ステーションの実現が不可欠であり,水素ステーション内で水素ガスを圧縮する役割を担う水素圧縮機の大容量化が必要になると考えられている。
川崎重工業製「大容量モデルの油圧ブースター式水素圧縮機」は,既に販売を行っている中規模水素ステーション向けの従来製品(水素供給能力300Nm³/h)から,主要部品である川崎重工業と共同開発したスギノマシン製の水素ブースターの組み合わせを変更することで,水素供給能力を増強した大容量タイプ(水素供給能力600Nm³/h)としてラインアップするものとなる。(’25 4/9)