日本精工(NSK)は,世界のバイオエコノミーをリードするバイオ企業群であるちとせグループとともに,バイオマス循環関連でのビジネス創出活動を行ってきたが,同事業拡大および新たなビジネス共創に向けた協業関係強化を決定したと発表した。NSKは,ちとせの統括会社であるCHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.に対して5億円の出資を行い,また同グループ中核法人であるちとせ研究所とバイオマス循環事業拡大および新ビジネス共創を目的とした業務提携契約を締結した。
両社はバイオ分野にて2021年に協業をスタートし,2024年春には共同開発した堆肥製造プラントの販売を開始した。同プラントは,これまで廃棄してきた未利用バイオマス(動物の糞尿,食品残渣等)をNSKが得意とするメカトロ技術を駆使して資源化することを目指し,動物園やリゾートホテルに向けた装置開発を行ってきた。今後さらなる販売拡大を計画している。(’24 10/9)