2024年8月21日

コスモ石油ルブリカンツ,「ECO PRO 2023 特約店表彰式」「2024年度優秀潤滑士研修会」開催される

アーステック

コスモ石油ルブリカンツは,2024年7月10日(水),東京プリンスホテル(東京都港区)で「ECO PRO 2023 特約店表彰式」(写真1),「2024年度優秀潤滑士研修会」を開催し,表彰を受ける特約店をはじめ潤滑油販売をけん引する全国のエリア代表各社が参加した。

特約店表彰式の様子-コスモ石油ルブリカンツ
写真1 特約店表彰式の様子

冒頭の挨拶では,当日,体調不良により欠席した工藤 孝浩 代表取締役社長に代わり飯島 雅之 常務取締役(写真2)が工藤 社長のメッセージを代読。はじめに2023年度を振り返り「昨年度から社長に就任し,私自身は四半世紀にわたって潤滑油ビジネスに関わってきましたが,昨年度ほど私たちコスモルブ商品の社会的影響力の大きさについて痛感した年はありませんでした。それは皆様の記憶にも新しい,昨年9月のコスモ石油四日市ベースオイルプラントのトラブルです。長期化すれば日本のあらゆる分野の大切な生産活動を止めてしまうかもしれない状況となっていました。当社の代わりの製品がなかなか見つからず,それだけ世の中になくてはならない大切な私どもの商品群といったところを改めて痛感したとともに供給の安定性をいかに確保しなければいけないかといったことを改めて深く感じました。トラブル解消の見込みが全く見えない中,最少の影響で何とか解決できたのは,特約店の皆様のご協力のみならず最終需要家の方々との信頼関係があったからこそ何とか凌げたのではないかと感じているところで深く御礼申し上げます。また,現場の最前線で潤滑油の供給にご尽力いただいた皆様,本当にありがとうございました。コスモルブ,そして最終需要家の皆様に潤滑油製品を販売,供給する特約店の皆様が社会から必要とされ,産業の重要な部分を任されているのだと身の引き締まる思いでしたし,改めて自分たちの仕事への誇りを感じた2023年度でありました」と述べた。

飯島常務-コスモ石油ルブリカンツ
写真2 飯島常務

また,今年5月のGW明けに発生した物流配送遅延トラブルについても謝罪し,「ここ数年,例えば添加剤の供給不足に端を発したギヤ油を中心に一部商品の受注制限が継続することもあり,毎年何かしらの供給トラブルが発生しています。社長として大変由々しき事態だと認識しています。トラブルが継続しても特約店の皆様が最終需要家の皆様とのコネクションをぎりぎりのところでつないでいただいたおかげであると改めて感謝している次第です。当たり前のことを当たり前のように実施する,そういった状態に向けて供給正常化をしっかりと図ってまいりたい」と述べた。

2024年度の展望としては,(1)潤滑油マーケット,(2)潤滑油ビジネスにおける脱炭素化,(3)コスモルブの新しい取組み,の3点について説明。1点目の潤滑油マーケットについては,「これまでは潤滑油価格は,ややもすれば副産物としての価格設定となっていたこともあります。国際的に見ても日本のマーケットはやや安価で値上げも難しい環境にありました。ところが,これまで30年続いてきたデフレの時代は終わりに向かい,これからはいかにモノの価値を高めていけるかにかかってきていると思っています。より多くのお客様とのつながりや新たなお客様への新たな提案を通じて数量の増販,あるいは数量規模を回復することでコスモルブの存在感を向上させていきたいと考えています」と述べた。

2点目の潤滑油ビジネスにおける脱炭素化については,「大きな流れとして脱炭素化の方向には変化はないと思います。しかしながら時間軸については変化してきていると感じています。脱炭素化を見据えた更なる省燃費オイルの開発はもちろんのこと,例えば水素の内燃機用オイルの開発や,産業機械への応用にも可能性を見いだしながら,脱炭素化に貢献できるよう研究開発をこれまで以上に加速して進めていきたいと考えています」と述べた。

3点目のコスモルブの新しい取組みについては,「ECO PRO 2024よりSSオイル部門を新設しました。工業用潤滑油だけでなくSSオイルにもスポットを当てて魅力ある商品の強化を図りつつ特約店の皆様に更なる価値を提供し続けていきたいと考えています。また,昨年,潤滑油の販売を通じ,他社にはないサービス,コスモらしさが詰まった,プラスαの価値を作っていくため,コスモルブ版DXの検討を開始しまして,今年度から新しいお客様とのコミュニケーションツール「ルブサス(LubeSus)」を始動させ,現場に携わる特約店,潤滑士の皆様方と潤滑油の販売を通じた問題解決提供のビジネスの新しい時代を見据えて展開していきたいと考えています」と述べた。

ECO PRO 2023 特約店表彰式では,プラチナクラス表彰を受けたキタセキ,上原成商事をはじめ,全国から選ばれた優秀特約店計21店に堀 周作 取締役より表彰盾が贈られた。また,表彰式後には,2024年度優秀潤滑士5名による事例発表会が行われた。「ECO PRO 2023」各クラスの表彰特約店と2024年度優秀潤滑士は以下のとおり。


<ECO PRO 2023 表彰特約店>
  • プラチナクラス:キタセキ,上原成商事
  • ゴールドクラス:小浦石油,新出光 名古屋支店
  • シルバークラス:新出光 広島支店
  • ブロンズクラス:小林産業,新出光 大阪支店,東罐商事,丸富興業,NX商事 大阪支店
  • ブロンズチャレンジクラス:ちゅうせき,有石,板倉興産,NX商事 広島支店,大銑産業
  • 特別賞:コスモエネルギーソリューションズ 西日本支店,コスモエネルギーソリューションズ 九州支店,CSソリューションズ,高知石油,三重交通商事,太陽石油

<2024年度優秀潤滑士> 田垣 健太 氏(コスモエネルギーソリューションズ 中部支店),齋藤 靖 氏(北日本石油),和田 岳至 氏(新出光 東京支店 埼玉オフィス),富岡 恵士 氏(松村石油 東京支店 横浜営業所),合屋 孝一 氏(コスモエネルギーソリューションズ 九州支店)  (’24 8/21)

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