2024年6月12日

AICE,創立10周年記念式典が開催される

アーステック

自動車用内燃機関技術協同組合(AICE)は,2024年4月に創立10周年を迎え,2024年5月21日(火)都内で創立10周年記念式典を開催した。

AICEはドイツの内燃機関に関する研究コンソーシアム「FVV」を手本として2014年に創立。現在自動車メーカー9社と日本自動車研究所,産業技術総合研究所が会員として活動しており,産学連携による内燃機関要素技術の研究開発や人材育成を取組んでいる。

設立の目的として,日本政府の2020年10月のカーボンニュートラル(CN)宣言に合わせて,AICEは内燃機関のCN技術シナリオを策定,CNの目的はCO₂の排出量を実質ゼロに抑えることであり,電気自動車を100%にすることでも,内燃機関車両を廃止することでもない。各国の経済発展やエネルギー事情の違いを考慮し,幅広く多様な技術を活用する必要がある。2022年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「グリーンイノベーション基金事業/CO₂等を用いた燃料製造技術開発プロジェクト」の「燃料利用技術の向上に係る技術開発」に採択され,CN燃料普及の時代に向けた内燃機関の進化を目的に,2027年度までにハイブリッド車の燃費半減越を目指している。

5月に就任した上原 隆史 理事長(トヨタ自動車 パワートレーンカンパニープレジデント)は記念式典で,「将来のAICEは,『これまで培った産学連携の継続』,『内燃機関に加え,電動車やCN技術に至るテーマの拡大』,『従来の基礎応用研究に加え,より製品化に繋がる成果』など,激しく変化する社会動向や産学官の期待がますます大きなものとなる。世界をリードする日本の技術力の強化と,次世代をリードする人財の育成,そして日本の産業技術の発展に貢献したい」と語った。(’24 6/12)

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