2024年6月5日

潤滑油協会と全石工,総会が開催される

アーステック

潤滑油協会と全国石油工業協同組合(全石工)は2024年5月23日(木)にそれぞれ総会を開催し,東京都内で永井 岳彦 氏(経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部燃料供給基盤整備課長)を来賓に招き,合同懇談会を開催した。

潤滑油協会(会長:石川 裕二 氏,中外油化学工業)は,5月23日に定時社員総会を開催した。総会では(1)2023年度事業報告および決算報告に関する件,(2)2024年度事業計画および収支予算に関する件の議案について審議され,いずれも原案どおり異議なく承認可決された。2024年の事業計画は,「潤滑油関係の試験受託,技術相談の受付」「潤滑油関係の各種講習会の開催」「エンジン油自己認証制度(オンファイル)業務」「潤滑油の品質確保事業等への支援事業(補助事業)」「潤滑油産業のカーボンニュートラル化に関する取組動向調査・分析及びロードマップ策定事業(委託事業)」を行う。

総会後の懇親会では潤滑油協会の石川 会長が冒頭の挨拶で,年始の能登半島や台湾での地震などに触れ,「各社のBCPの確立や会員企業の横のつながりと連携や協力が大切」と述べた。また「カーボンニュートラルについて昨年は国内外の調査をし,高粘度指数エンジン油の評価試験の確立などをした」と語った。ロシアによるウクライナ侵略から経済産業省が自動車用エンジン油などのロシアへの輸出禁止を含めた制裁措置など業界が厳しい局面を迎える中,経済産業省による経済支援として売り上げや利益に関係なく申請が出来る潤滑油製造業への事業再構築補助金などについて触れた。最後に,「専業メーカーは100年企業を目指している。我々は協力団結のもとで100年企業が何社も生まれることを希望している」と語った。

全石工の中村 篤 理事長(新日本油脂工業)は,「全石工は潤滑油の取扱量が減り,潤滑油協会は補助金が年々減らされているということが気になる」と語った。ファンであるヤクルトスワローズの今年のスローガン「やり返せ」に因んで「取り返せ」の音頭で乾杯をした。(’24 6/5)

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