ENEOSは,新エネルギー財団が主催する2023年度「新エネ大賞」において,同社が独自に開発した低コスト型有機ハイドライド電解合成法(Direct MCH®)の豪州での技術実証の取り組みが,審査委員長特別賞を受賞した。
MCH(メチルシクロヘキサン)は,水素ガスの1/500の容積で常温常圧の液体。貯蔵や輸送等,取り扱いが容易なことが特徴。
同社は再生可能エネルギー由来のMCH(グリーンMCH)の大量製造に向けて,Direct MCH®技術を活用した電解槽の大型化に取り組んでおり,その一環として,豪州にて中型電解槽を用いたプラントによる実証を実施した。従来のプロセスと比較して大幅な初期投資の削減が可能なDirect MCH®の先進性と将来性,および再生可能エネルギーの適地の一つである豪州において,世界で初めて実施した実証試験の取り組みが評価された。
新エネ大賞とは,新エネルギー等の導入の促進を図ることを目的として,新エネルギーに係る機器の開発,設備の導入,普及啓発,分散型エネルギーの活用につき,優秀な事例を表彰する制度。(’24 3/6)