2024年2月14日

楠本化成が潤滑油添加剤「ひまし油誘導体」の国内販売を開始

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楠本化成は,2024年1月1日にインドに本社を置くひまし油誘導体製造メーカーRoyal Castor Products(ロイヤル キャスター プロダクツ,以下,RCP)社と日本国内におけるひまし油誘導体の総代理店契約を締結したことを発表した。これによりひまし油誘導体の日本国内販売に本格参入する。ひまし油は潤滑油,グリース,金属加工油の原料として使用されている。

非可食性植物油であるひまし油は,SDGsや地球温暖化への関心の高まりの中,サステナブルな原料として注目されており,世界中でひまし油誘導体を採用する動きが活発となっている。ひまし油誘導体の用途としては,潤滑油,グリース,金属加工油,塗料,化粧品,医薬,接着剤,バイオマスプラスチック等,広範囲に使用されている。

一方,昨今の世界的な原料高騰により原料コスト低減が大きな課題となっていることから原料となる「ひま」の生産地に近いインドで生産されるコスト競争力のあるひまし油誘導体の需要が急拡大している。

インド最大のグリース製造会社であるStandard Greases & Specialities(スタンダード グリース スペシャルティズ,以下,SG)社のグループ会社であるRCP社は,SG社グループの豊富な市場情報をもとにR&D機能を強化,ひまし油誘導体のほか,現在ではアスファルト改質剤,石油掘削液助剤,テキスタイル柔軟剤,滑剤(アマイド系ワックス)等のオレオケミカル(油脂化学)製品の新規製品ラインナップを拡充,欧米を中心とした大手海外顧客へ輸出している。

楠本化成は2012年にRCP社へ資本参加以降,RCP社本社工場にて添加剤製品の生産委託を開始し,グローバル規模で海外顧客へ供給してきた。これまでの自社での豊富なひまし油誘導体応用技術を活かし,東京本社・札幌・名古屋・大阪・福岡にある全国の販売拠点からソリューションプロバイダーとしてコスト競争力のあるRCP社のひまし油誘導体を日本市場に展開。環境負荷低減が求められている新規ニーズに対応した新製品も積極的に投入する予定。(’24 2/14)

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